ポップスターのレビュー・感想・評価
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あのスパンコール衣裳は・・💦
皆さまのレビューが比較的、辛口であった事から「期待はするな!自分!」と言い聞かせておいて助かったぁ~💦
少女期から変わらない歌唱力、ダンス・・いわゆる「ヘタ上手い?」も本来なら盛上るライブシーンに中途半端なメイクに衣裳からも熱さは伝わらずで・・
シーアの曲は決して悪くは無いだけに残念・・
な、なんとかキャストの並びで辛うじてしのげましたが😅
唯一の 利得は大人になったラフィー・キャシディちゃんを見て猛烈に「トゥモロー・ランド」が観たくなっちゃった🍀
トラウマでありながら、ルーツでもある「銃乱射事件」に向き合うことで見えてくるものとは…
『ブラック・スワン』以降、精神的に追い詰められる役の多いナタリーポートマンが今作でも精神的に追い詰められる!
銃乱射事件の生存者であるセレステは、被害者への追悼ソングを披露したところ、世間から注目され、歌手デビュー。
更にジュードロウ演じるマネージャーがセレステをプロデュースし、ポップスターとなっていくが、音楽活動に忙しくしていることで、事件のことを思いださないでいられることからも、流れにまかせてポップスターの道を辿ることに。
歌声からしてエンヤやケルティック・ウーマンのような路線かと思いきや、ジェニファー・ロペスやアリアナ・グランデの様なポップ路線で売れるために、踊りも練習させられるというところからも、セレステの人間性よりも銃乱射事件の生存者という背景と抱えているトラウマ込みとして、売れる商品として扱われている様が伝わってくる。
時は流れ、31歳になったセレステを再び悪夢が襲う、それはセレステのミュージックビデオの格好をしたグループが銃乱射事件を起こしたのだ。
エレノアを襲った銃乱射事件が起きたのが1999年ということで、モデルとなっているのは、1999年の「コロンバイン高校銃乱射事件」と思われる。実際にこの事件で生存者であった、オースティン・ユーバンクスは、事件のトラウマから依存症となり、37歳の若さで死亡してしまった。
他の銃乱射事件の生存者、被害者もその後の人生において、大きな影響を受けてしまった者は多い。
セレステの場合は音楽があったことで、ある意味ではトラウマに直面しないでいられたのだが、新たに起きた銃乱射事件によって、実はすぐ隣にトラウマはあったという、見ないようにしていた部分が表面化されてしまったのだ。
世間からのバッシングを恐れて、自ら記者会見を開こうとするが、セレステに見ないようにしていたはずのトラウマが形を変えて、再び襲いかかることで過去と現在のトラウマに直面することになる。
タイミング良いのか悪いのか、空気が読めるのか、読めないのか…関係を崩していた姉と長い間離れていた娘が訪ねてくる。姉の突然の訪問によって、更に表面化されてしまったことでセレステはどんどん精神的に追い詰められていく。
節目、節目に名優ウィレム・デフォーのナレーションが入ることで、セレステの置かれている状況が説明されるのだが、このナレーションが異質すぎて映画に合っていないし、時に物語の邪魔をしてしまっている。ナレーションではなく、映像でみせてほしいものだ。
銃乱射事件はトラウマであると同時に自分のルーツでもあることで、切っても切り離せない関係と事件が事件を呼ぶという因縁が交差していく構造は、毛色は違うかもしれないが、惨殺された母親と、それがきっかけで起きた事件の連鎖によって作られた自分がいるというシドニーの境遇を描いたウェス・クレイブンの映画『スクリーム』に通じるものもある。
セレステの10代とセレステの娘の2役をラフィー・キャシディが演じていることで、ナタリーポートマンと並んだシーンを観ると過去と現在のセレステが並んでいる象徴的なシーンにも見える構造が上手い。
ただ、バッシングや炎上を恐れているわりには、マスコミや世間から目線があまり描かれておらず、主要メンバー達が現実社会から孤立してしまっているような感じがしてならないという問題点もある。
日本版の予告編の作りがよく出来ているだけに、残念でならない。
今作は、全ての曲をシーアが手掛けているため、しっとりとした音楽にも関わらず、レディガガみたいな派手な格好のパフォーマンスというのも面白い。
聴こえてくる可愛らしく優しい歌声と衣装のギャップがなんとも言えず癖になりそうだ。
今まで歌うシーンをあまり観たことがないナタリーポートマンのラスト10分のステージパフォーマンスだけでも観る価値はある作品だ。
振付を『ブラック・スワン』と同く、ナタリー・ポートマンの夫でもある、プロバレエダンサーのバンジャマン・ミルピエが担当している点にも注目してもらいたい。
【”ムービースター”が”ポップスター”を演じ切れなかった理由、幾つか。】
冒頭、凄惨な場面から物語は始まる・・。
■印象的だったシーン
・学校で起きた凄惨な事件の追悼式で、セレステ(ラフィー・キャシディ:素敵な女優さんになっておくれ・・。「聖なる鹿殺し」以来かな‥。)が、自らも脊髄損傷のリハビリをしながらも、姉エリー(ステイシー・マーティン:嬉しい。)と作った歌声を、哀しみに包まれた人々の前で実に美しいソプラノで歌うシーン。
これが、きっかけで彼女はスターになっていくのだが・・。
■残念だったシーン (数々あり・・。すいませんが・・。)
1.セレステがスターダムにのし上がって行くシーンが”きちん”と描かれておらず・・。ジュード・ロウが、持ち味を全く出せていないし、ストーリー展開が粗すぎる。
2.ウィレム・デフォーのナレーションが饒舌すぎ。(声は渋くて良いのだが・・)
”え、そこナレーションで済ませてしまうの?描いてよ、ちゃんと!”
特に、セレステがスターダムから転落するきっかけになった幾つかの事柄がナレーションで済まされてしまう部分。
3.ナタリー・ポートマン出演時間の少なさと、空白の10数年後でも脚本の粗さが・・。
セレステ(ナタリー・ポートマン)とエリーが不仲になったきっかけが、少しだけ描かれてはいるが物足りないし、いきなり新しい女性マネージャーが出てきたり・・。セレステの恋人との関係も一瞬描かれるが、10数年後、いきなりセレステの娘(ラフィー・キャシディ:2役)が登場するし・・。
4.二つのテロ事件の意味合いが上手く作品に生かされていない。
何らかのメッセージ性がある様には、見えず。
<ナタリー・ポートマン制作総指揮とあるので、敢えて勝手なことを色々と書きましたが、少し勿体ないなあと思った箇所が多かった作品。
ラストの、苦悩を抱えながらの、セレステの華やかなステージシーンは良かったかな・・。>
旨味が分からずコレジャナイ感
で、何を見せたかったのか?
銃乱射事件というアメリカで多発する社会問題からスタートし。
芸能界の倫理の乱れ、セックスと麻薬とアルコール、ヒットと中傷、炎上スキャンダル……
見事に、よくある話のオンパレード。
アイデアを詰め込みすぎて、結局何を見せたいのか伝えたいのか、何で楽しませるのか、そういった全てが「見えない」まとまりのない作り。
好意的に解釈すれば、喜怒哀楽の表情、人間の中にある善と悪、秩序と混乱の両方の面を描こうとした作品なのかもしれない。
が、ナタリー・ポートマンの表情や動き、パフォーマンスを見せるだけが目的なのかもなー、とも思ったりして。
最後まで妙な雰囲気をまとっている
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