「中々面白い脚本なのだけれども」シドニー・ホールの失踪 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
中々面白い脚本なのだけれども
高校時代に執筆した小説がヒットした事で悲運な運命を辿る事になり、失踪した作家シドニーの物語。
少年〜青年期時代のシドニー、彼女メロディとの恋の行方、現在のシドニーの失踪と3ドラマから成り立っており、入れ替わり立ち替わり物語が進む。
どのドラマにも悲しい結末が。
各展開も中々凝った内容にも関わらず、面白いと噂があまり聴こえてこない本作。(劇場未公開かコレ?)
人間設定、脚本、中々面白いのにどうしてか?
それは、各ドラマの意外な結末がラストに凝縮しすぎて、「濃いのだけれどあれ?」的であまり観る側に衝撃として3倍にならなかったせい。
「1.5倍程度の少し良く練られていた物語」ぐらいで終わってしまっていたんですよ。
カイル・チャンドラーの役柄も面白かったし、ローガン・ラーマンも良かった。エル・ファニングも可愛かったのに。
最後に詰め込み過ぎず、少しずらしていれば分かりやすい作品になったと思う。
脚本が脚本だけに実に勿体ないミステリー作品でした。
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