「三バカ兄弟」プリズン・ランペイジ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
三バカ兄弟
三人の息子に良い父親像を植え付けていた母親は、ある意味で旦那に洗脳されていたかのような歪んだ家族愛。
まだ若く将来がある筈の三兄弟が起こしてしまった行動に理解は出来ないが、実話だからこそ馬鹿には出来ない怖さもあり、特に次男の父親に対する眼差しがイカれている。
ロバート・パトリックが絶対的な権力を持つ父親としての威厳が揺らぎながらも突き通す存在感を、見事な悪役像として演じ切っている。
興味深い実話ではあるが、三兄弟の心情を深く掘り下げる描写が少ない分、頭の悪い息子たちに思えてしまうのが残念。
コメントする