「金塗れボディ」デス・バレット KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
金塗れボディ
ゴツめのウエスタンスリラー的ストーリーに攻めた映像表現を組み合わせたギャップが面白い。
アップショットや流れるようなカット割りが印象的。
女画家ルースの顔も髪型も身体もすごく好みで、ちょくちょく挟まれる意味のわからないエロいイメージシーンが好きだった。
後半ほとんど顔が真っ暗で残念。もっと見せて欲しかった…
金塊強盗と警察と画家と弁護士と小説家とその妻子、わりと多めの登場人物それぞれの意図と関係を汲むのが大変。
落ち着いて観れば筋は追えるけど、映像演出と細切れ細切れの見せ方による小さな混乱が多い。
同時刻の出来事を多方面から見られるのでわりと説明は丁寧なんだけど。
アーティスティックに振り切るにしても骨太なストーリーを楽しむにしても若干中途半端に思えてしまった。
夜になるにつれて陰影のコントラストが強まっていき、裏切り裏切られ誰に命を狙われるかわからない「一寸先は闇」の感じが視覚で襲ってくるので緊張感は結構楽しかった。
後になって色々考えると面白いんだけど、鑑賞中なかなか乗り切れなかった。
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