「ワイン好きなら魅力倍増」おかえり、ブルゴーニュへ chibirockさんの映画レビュー(感想・評価)
ワイン好きなら魅力倍増
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最近よく見る、ワインがらみの映画。
邦題もいかにも〜なチンケさが漂うけれども、さすがクラピッシュ、ちょっとほっこりいい映画というレベルとは違います。
そもそもフランス人の、ワインに対する想いが尋常でないということもあり、ワインを表現する言葉の豊富さに驚かされます。
まさに造り手自身がワインに表れる…ここまで感じ取れるのは血の繋がりのおかげなのか、ワインの造り手としての鋭い嗅覚が為せる技なのか?
いずれにせよ、驚きです。
自分自身、前までよくワインを飲んでいたけど、いくら美味しいものに出会ってもこんな表現は思いもつかない。
こんな詩的なやりとりがある農家なんて、ブドウ農家くらいのもの?
この農家はビオディナミでやってることもあるし、つくづくワインというものは自然の恵みと、愛と知識と経験のある人間の労働の賜物なのだなと感じ、またワインが飲みたくなりました。
土地を出た人間、出られなかった人間、同じ家族でも進む道が大きく違えば、離れた年月が長ければ尚更、壁はできる。
でも、血というものはそう簡単には、切れない。乗り切れる力になる。
だからこそ家族って難しいけど、それでも、いいなあと思える。
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