「お茶目なドヌーブ」真実 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
お茶目なドヌーブ
私、邦画よりもハリウッド作品よりもフランス映画が好きなのですが、そう言えばこんなお茶目なカトリーヌ・ドヌーブを今まで観たことがないかもしれません。それと、コメディとまでいかないギリギリのラインにドヌーブを寄せていたところ、是枝監督のセンスを感じてしまいました。
女優というのは、真実が分からなくなるほど、脚本やクリエイティブなものに支配されている。これは映画作家も全く同じ。だから、ドヌーブがブリジット・バルドーを皮肉っているシーンは、是枝監督のクリエイターとしての本気度を感じました。それに、ドヌーブに言わせているのも、シニカルで好き。
是枝監督の初期作品は、どこかドキュメンタリータッチの雰囲気がありましたが、今作もドヌーブの密着ドキュメンタリーフィルムのように見えて、面白かったです。次は、イザベル・ユペール&是枝監督を観てみたいです。
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きりんさんのコメント
2020年5月24日
ドヌーブの「危険な関係」はご覧になりましたか?
(拙レビューあり)
過去の名画から近年の最新作に至るまで彼女はアッと驚く様々な映画に登場して、そしてそのどの作品でも大女優であることに誰も異論を挟めない、特別の存在になったのかもしれません、
即ちドヌーブが誰かを演じるのではなく「ドヌーブの〇〇を観に行く」という、映画館への足を運ぶ理由が、僕には口に出来る数少ない女優かもしれません。
今回ドヌーブにオファーとか、是枝のパルムドールは大きな切符でしたね。
ミカさん、これからもよろしくお願いします。