「ねえ聞いていい? 私、女優として終わってる?」真実 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ねえ聞いていい? 私、女優として終わってる?
女優であることをすべての最優先にしてきた人生。だけど、こうも傲慢でイヤミったらしい女性は付き合いずらい。当然、話のスジとして最後には母娘は心が通じ合うのだが、それを見てもこのオバサンは無理、と白けてしまった。おそらく、彼女が生活すべてに禁欲的であればまだ多少の共感はあったのかもしれない。しかし彼女は、衣食住には何不自由なく贅沢を極め、ただ対人関係だけを歪めて生きてきた。これでは厄介な気難しい老人でしかないよ。
是枝監督は好きなのだが、外国人を使うとその良さが消えるのか?と思わせるほど、退屈だった。役者は超大物ぞろい、味はある。だけど、なんだかなあ、と薄っぺらな感想しか言葉がない。高級食材をただ大皿に盛り合わせただけのような。日本人で撮り直してみたら、感想は変わるのかもしれない。
コメントする