海獣の子供のレビュー・感想・評価
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好きな人は好きなんだろうな
ストーリーは有るようで無いようで。
映像美を楽しむと言っても特徴的な絵柄なので、合わない人には逢わない。
ストーリーを期待した場合は何も感じられないままに時間が過ぎる。
これを楽しめたから感性が優れているとかでは無く、単に合うか合わないかだけです。
自分は駄目でした。
レンタルだから良かったけど、何も知らずに劇場で観たら「あ~時間と金を無駄にした」と思っただろうな。
つまらないの一言
純粋に感性のみで受け取れる人が楽しめる作品
この作品の楽しみは恐らく物語を理解することにあるのではなく、
目の前に広がる情景を視覚と聴覚と感性で受け取り嗜む所にある。
この映画にて物語を重点的に見て理解しドラマとして楽しむのは
景色を堪能する際そこに存在する様々な物体の位置や角度を計り
その数値の並びに美を感じようとすることに等しく、小難しい上に面白味がない。
故にこの作品は目に映した画を、到底理解の及ばない世界を、
純粋に自分の感覚で受け取ることが真の楽しみ方である。
(そもそも、この作品をヒューマンドラマだかの類として見せたいのなら人間の表情や感情がリアルに伝わる実写映画にする筈だ。本作がアニメ(絵)として表現された以上、実写やCGでは再現できない2次元ならではの描写に着目したのは火を見るより明らかである。)
心に響かない
映画館で見たかった…。
 序盤は、ルカがどうで、クジラがこうで、って考えながら見ていましたが、考えているうちに物語が進んでいき置いていかれる気分でした。
 祖父と観ていたのですが、説明してと言われても
感じろ!としか言えない作品でした。
 空くんが帰ってしまうときにルカに見えた光景がすごく怖かったです。クライマックスでは、瞬きするのを忘れて口を開けて見ていました。絶対映画館で見た方が100億倍すごかったと思います。
 すごく、沖縄に行きたくなりました。舞台は沖縄では無いですが。
 この作品は言葉で表そうとするのは失礼かなって思います。
難海
『リトル・フォレスト』などで知られる五十嵐大介による数々の賞に輝く同名作コミックを、『鉄コン筋クリート』などで知られる気鋭のスタジオ“STUDIO4℃”がアニメ映画化。
監督は『ドラえもん』に多く携わった渡辺歩、音楽は久石譲、主題歌は原作ファンだという米津玄師…と、協力布陣。
声の出演も芦田愛菜(芦田先生上手過ぎです…)、森崎ウィン、稲垣吾郎、蒼井優、田中泯、富司純子…と、豪華。
才あるスタッフ/キャストが集い、確かに独創的で魅力ある作品なのだが…、賛否両論も分かる。
中学生の少女・琉花は夏休みの初日、部活でトラブルを起こしてしまう。相手が足を掛けてきた事に腹が立ち、肘で相手の顔をぶち、反撃。悪いのは全て琉花にあるとされ…。
心の底では悪いと思っているが、それを口に出して言う事が出来ない。
家では母親がビールを飲んでばかり。母親とコミュニケーションも取れず…。
家にも学校にも居場所が無い琉花は、今は別居している父親が働く水族館へ。小さい頃はよく水族館に通っていた。
そこで出会ったのは…。
その昔、オオカミに育てられた人間の子供の話は有名だが、こちらは驚き!
琉花が出会ったのは何と! ジュゴンに育てられた兄弟…!
これが漫画のフィクションで良かった…。(←当たり前だ!) それでなくともファンタジー!
(にしてもお父さん、「彼はね、ジュゴンに育てられたんだよ」って、フツーの顔して言うか、フツー!)
兄弟でも見た目も性格もまるで違う。
弟の海。黒髪、茶色の眼、浅黒い肌。性格はフレンドリー。
兄の空。金髪、碧眼、白い肌。性格はクール。
海とはすぐ仲良くなるが、空とは初対面が最悪。『耳をすませば』的に言えば、「ヤな奴ヤな奴ヤな奴ヤな奴!」。
が、次第に水族館で彼らと会う事が楽しみとなる。
水族館の船で沖に出たり、子供らしい遊びも。
夏真っ只中。青い海、青い空、白い雲…映像も美しい。
夏アニメは見ていて本当に気持ちいい。
(が、人物キャラは不気味で強烈インパクトキャラも…。特にあのバアサン。)
万人受けしそうなジュブナイル・ファンタジーかと思いきや、予想だにしない展開へ。
そもそも空と海は人間の子供なのか…? 何処から来たのか…?
一応検査などで人間の子供とされているが、時折水に浸からないとダメで、不思議な言動も。
海に“人魂”が落ち、魚たちが光を放ち、鯨が現れ、海の生き物たちが日本へ移動を始める不思議な現象…。
ある時、琉花は空から“隕石”を託され、そして空は…。
一体、何が起きようとしているのか…?
生命や自然界と、ヒト。
海、そして宇宙へ、壮大な展開。
神秘的でイマジネーション溢れる映像や世界観には圧倒される。
例えるなら、『魔法少女まどか☆マギカ』の最終話。
…しかしまあ、難解。『ペンギン・ハイウェイ』もなかなかだったが、テーマ性も含めこちらの方が難しいだろう。
宇宙やこの世界の全て、ヒト個人の不思議、関わり。
海の生き物たちは言葉を発しなくとも伝え合う事が出来るが、人は出来ない。人と人の繋がりは時として複雑だが、だからこそ尊いもの。
家族や学友、そして出会った忘れる事の出来ないひと夏の友達…。
この空や海のように、少女のひと夏の成長譚として、切なく暖かく終わるも、自分の中でも賛否両論。
一度だけでは受け止め切れない。何度か見なくては。
映像がめちゃくちゃ綺麗
2017年にフィリピンでジュゴンに会いました
ジュゴンは冗談抜きで人間と会話できることを身を持ってもって体験しました。名前をつけるとするならテレパシー通話というものでしょう。昔は人間と共存共栄、一緒に泳いでたそうです。
誰に育てられたとしても魂は宇宙から来ていてその時が来たら地球にある肉体は100%の確率で死に至ります。
魂は宇宙からまた然るべきところへ宿ります。
それらをジュゴンに育てられた子から表現するとするならばこの映画のようになるでしょう。
誰に育てられたとしても両親がいます。
環境を憂うのではなく、自身のすべきこと、ゲストに対して尽くしていくものなのです。
これを絶賛する人が偉いのか?
Don’t think, feel
す、凄い! 観に行けばよかった😭
生命誕生の瞬間をかなり遅れながらではありますが、刮目してきました!映像が綺麗過ぎてTVの画面でしたが、それでも画面に呑まれそうな勢いだった。映画館の大きなスクリーンだとどうなっていたか😓
多くは書きませんが、確認用に。
最後のオチは海がルカの母親から生まれた赤ちゃんに、空は祭り開催の狼煙を上げた鯨(台風の目)に転生したってことでいいよね⁈
個人的なアカデミー賞は天気の子ではなく、こっちでした。
追記
私は先述のように解釈していましたが、レビューサイト等を観ていてより有効な説を多数みつけました。まだまだ、感受性が足りていないです。
感性でみる作品
いい意味で理解しきれない映画(原作未読)
まず見ていてきつかったところを言います。
声優さんです。
有名俳優を起用し、演技派で固めたのは良かったと思います。
が、やはりここは声優が本業ではない俳優さん。
淡々と演技するのが絵ともあってないし、口の動きとも合わせられない。違和感でした。
個々の俳優さん自体は好きなんですけどね…
この声優に関してで星を一つマイナスにしました。
しかし一言、映像美!素晴らしい!!
「祭り」にふさわしいとてつもない情報量、美術感、音響美
そして生命の尊さ、死生観、宗教観
2時間圧倒され続け、鳥肌が立ちまくりでした。
しかし、内容は理解しきれないまま。というか、思考が追いつかない。
この辺は原作を読みしっかり理解していきたいと思います。
まぁ、制作側も完全に理解できてるかどうかは謎ですがね。
たしかに、「考えるな。感じろ。」
初見の方にとってはこの一言で尽きると思います。
美術感的要素にステータスを振った作品でした。
アート ~抽象世界と具体世界の狭間~
【一言でいうと】
「一番大切なことは言葉にならない。」という最後の台詞を大事にしたいですが、
敢えて一言でこの映画を表現するとしたら「アート」でしょう。
生命・宇宙の神秘を地球を舞台にして表現したアートだと感じました。
【原作、音楽について】
原作である五十嵐大介氏の「まずヴィジュアルありき」という作風を一貫して感じる
ことができたし、何よりも映像が美しい。音楽も言わずと知れた久石譲氏とあり、
場面に沿った演出は流石の一言。個人的にはクライマックスに向かう道中の音楽
テンポがコミカルに聞こえ、恐怖感よりも高揚感を表現したかったように感じました。
【分かりにくいについて】
確かに内容的には難しく感じることも多く、解明できていない事象も多いです。
しかし、作品を抽象画と同じような捉え方をしたら少しは心のモヤモヤも晴れるのでは?
そして、大切なことは言葉にならないし、出来ないからこそ、登場人物の発する
言葉は非常に重みを持っています。「宇宙と人は似ている」「この世のほとんどの
モノは見ることすらできない」この非常に抽象的な概念が具体的な海を舞台
として、また、人の行動として具象化されているところが奥深い。
登場人物の発する言葉に集中し、映像的な表現はぼんやりと、ああ、この映像は
こんなことを表現しているのかな?と、ON・OFFを使い分けて観てはどうでしょうか?
(だからこそ映像場面で眠くなるのかもしれませんが・・・笑)
【感じたこと】
この映画はメタ思考(抽象的思考)の大事さを強く感じさせてくれました。
抽象画に近い作品だからこそ、メタ思考が必要となります。
具体的な数値や結果を追い求めることは素晴らしいことですし、大切です。
しかし、逆の考え方もまた同じように大切だと思います。
具体的に起こっている事象をどう捉えるか?末端で起こっていることは、
大きな視点から見たら実はこんなことだった。
そしてそれは末端・全体に関わらず全く同じ動きであった。
このような大きさ視座から物事を見ることができます。
例えば、作品の本筋である生命の営み。
これは末端の生物も地球も同じ原理だったこと。
(地球については作者の創作でしょうが)
私自身が強く納得したのが、「歌」です。鯨の発する「歌」は地球の子守歌であり、
その子守歌は末端である人間の流花にまで伝承していた。
台詞としては出てこないものの、流花はそのことをしっかり体感したでしょう。
この映画で得られたこと。
それは、ものごとを具体的に捉え、抽象的に考えることの大事さ。
生命・宇宙の神秘を映画というアートで伝えてくれ、自身の五感に強い刺激を与えてくれました。
是非原作も読んでみたいと思います。
「なんか凄かったな…」ってなる映画
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