「長く感じる余韻の中で」僕はイエス様が嫌い みそのぐさんの映画レビュー(感想・評価)
長く感じる余韻の中で
この作品を作った人は時間の流れが優しくゆっくりなのかなと感じた。
しかし、なき友に捧げる為、終わらせたくないがための引きなのかも、と最後のエンドロールにて改めて思った。
あの余韻のある時間の中に何を込めたかったのか、1回見た今は分からない。
例えば、1000円相撲のシーンや、病院帰りの走り出すシーン。
尺が長いなと感じたのは何故だろう。私だけなのだろうか。
その余韻の長さに逆に引き込まれた自分もいて、いつの間にか奥山監督ワールドへ取り込まれてしまったような気もする。
きちんと整えられた視点の中に、小さなキリストがちょこまかと暴れていて、ボーッとみてたら見逃してしまうかのようなアンバランスさに、画面から目が離せなかった。
キリストなんて信じないと言葉に出すのではなく、物理的に壊した表現に、少年の心遣いを感じた。
いつだって信じられるのは己の中の神様なのかもしれない。
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CBさんのコメント
2024年12月27日
>信じられるのは自分の中の神様
そうかもしれませんね!
寡作な監督だけど、少し前にようやく公開してくれた「ぼくのお日さま」もまた素敵な映画なので、機会があれば、是非どうぞ!!