「モンスターだって人間だって、ビビンと!」モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?! 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
モンスターだって人間だって、ビビンと!
ドラキュラが支配人を務めるモンスターたちが集うホテルを舞台に、モンスターたちと人間のドタバタ交流を描いたソニーピクチャーズ・アニメーションの第3弾。
今回は趣向を変え、ホテルから豪華客船へ!
1年間働きっぱなしの父ドラキュラを心配した娘メイヴィスは、家族や仲間たちとクルージング休暇を提案。
いつもは客をもてなす側のドラキュラが、もてなされる側に。
モンスターたちだからのんびり出来るのであって、人間だったら命が100個あっても足りない…?!
でも、このクルージング旅行がとても楽しそう!
まず、豪華客船の豪華さがスゲェ~~~~~! タイタニック数隻分!
クルージングは、バミューダ・トライアングル発~海底火山他経由~終着はアトランティス!
これら、ミステリー好きには堪らない!(あ、海底火山でダイビングしたり、アトランティスが豪華リゾートになっていたり、ミステリー要素は皆無だけど)
まるで『ドラえもん』みたい。映画の『鬼岩城』だったかな。
私ゃ人間だけど、行けるものなら行ってみたい。この愉快なモンスターたちと。
船員はモンスターだが、船長は人間。
女船長のエリカ。
そんなエリカに、ドラキュラがビビンと来た!
人間世界で言うと、一目惚れ。
エリカもドラキュラに気がありそうな…?
そんな父に、メイヴィスは複雑。
ビビンの相手は、ママだけじゃなかったの…?
でもそれ以上に、エリカが何か怪しい…。
エリカの本名は、エリカ・ヴァン・ヘルシング。
そう、あのモンスターハンターのひ孫。
ひいおじいさんもまだご健在。身体はメカになっているものの、昔散々やられた復讐をしようと、何ちゅー執念深さ!(と言うか、昔から今も、ただ一方的に狙っているだけなんだけど)
エリカもドラキュラの命を狙う。
が、ことごとく失敗。不器用さはひいおじいさん譲り…?
早くに両親を亡くしたエリカと、妻を亡くしたドラキュラ。
ある時命も助けられ…。
エリカの心の中で、ビビンと何かが変わる。
それでも執拗にモンスターを殲滅しようとするひいじいさんヘルシング。
こんな事、間違っている。
モンスターだって、人間だって。
元々、皆一つ。ある時二つに分かれて、また一つに。(ジョナサン、イイ事言う~! TVからの引用らしいけど)
お馴染みの普遍メッセージ。
ファースト宣言の世界一の某大国の某独裁者は、フン!…と鼻で嘲笑しそうだが。
話自体は幼稚なギャグやドタバタ展開の完全子供向け。
3作全て見てるので、キャラにも愛着あるから楽しめるけど(お気に入りはオオカミ男と透明人間)、あまり好きじゃなかったら苦痛かも。
ひいじいさんヘルシングとモンスターたちのラストバトルは、何とDJ対決!
悪魔の音楽でクラーケンを操るひいじいさんヘルシングに対し(クラーケン大暴れシーンはなかなかの迫力スペクタクル)、ドラキュラたちは思わず身体躍る音楽で対抗!
これまた何ちゅー決戦だが、音楽で皆心躍り、対立も復讐も恨みっこナシ。
昨日の敵は今日の友。今日の敵は明日の共に。
モンスターと人間だって、ビビンに落ちる。
ハッピー平和に♪
100歳超えと聞いてしまったら、ちょっと魅力半減してしまいますが、やっぱりこの作品は映画館で!ですよね。かなり迫力ありました。
最近、日本語吹替えしかない海外アニメは映画館では見ないことにしています・・・