「胸の中の星」劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal 後編 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
胸の中の星
帰ってきた美少女戦士たち。
原作コミック第4期『デッド・ムーン編』の映画化。2部作の後編。
アマゾネス・カルテットに劣勢のセーラー4戦士の危機に現れたのは…!
ウラヌス! ネプチューン!
この2人は知っていた。
プルート! サターン!
…えっと、どちらさん? 完全初めまして。ちょっとキャラ設定調べたけど、小難しい~。
そういや『セーラームーン』の世界観は実はかなり壮大で複雑というのを聞いた事がある。即ち、
現世のうさぎと衛。
前世のうさぎ=プリンセス・セレニティと衛=プリンス・エンディミオン。
遥か未来のうさぎ=ネオ・クィーン・セレニティと衛=キング・エンディミオン。その娘が、ちびうさ。
…って、こんなんでいいんだっけ?
さて、話を戻すと…
再び集ったセーラー10戦士たち。
ちびうさとサターンはアマゾネス・カルテットを追う。ここがラスト、意外過ぎる展開に…!
セーラー戦士たちは遂にネヘレニアと対する時。
衛の体調の異変もネヘレニアの呪い。
彼と運命で繋がれたうさぎの体にも呪いが蝕む。
うさぎとは対だと言うネヘレニア。かつて前世…
プリンセス・セレニティが産まれた時、“祝い”に現れたネヘレニア。が、母のクィーン・セレニティによって鏡の中に封じ込められた。…が、復活。
ネヘレニア曰く、プリンセス・セレニティと自分は、光と闇。光ある所に闇もあり。
今こそ全てを闇の手中にする時。
ネヘレニアの“悪夢”に苦しめられる。
セーラー戦士たち、絶体絶命の危機…!
その時、
エリオスが最後の力を振り絞る。
衛が自力で悪夢を振り払う。
衛の愛や仲間の友情に支えられ、うさぎは覚醒する。
セーラームーンエターナル!
エターナル化する際のセーラー戦士たちの友情、絆。
ネヘレニアを倒したセーラームーンエターナルのカッコ良さ、華々しさ、美しさ。
ハリウッドでは今盛んにヒロイン・アクションが作られふんぞり返っているが、日本では20年以上も前にしかもアニメでやっていたんだぞ。
相も変わらず運命の恋人同士であっても、うさぎと衛のラブストーリーは見ててこっ恥ずかしい。
前後編合わせて3時間にも満たず。見易いちゃあ見易いかもしれないが、急ぎ足のダイジェスト的なのも否めない。
『セーラームーン』の魅力は伝わっても、作品自体の面白さは正直ビミョーだった。
しかし、
クライマックスを飾るファンの間では伝説の“戴冠式”。
アマゾネス・カルテットの意外過ぎる正体。
そして、ちびうさとエリオスの別れ…。
これらは良かった。
戦い終わり、それでもまだ胸の中が熱い。
それは誰もが、胸の中に星を持っているから。
護りたいもの。
大切な仲間。
愛する人。
熱い思い。
戦士である証し。
この胸の中の星と共に、美少女戦士たちは戦い続ける。
前後編通して見たけど、あの名曲『ムーンライト伝説』が流れなかったのが非常に残念でならない!
あれが無きゃ『セーラームーン』じゃ無いよう!
何かもう著作権とか…?