「子供向けファンタジー?」ルイスと不思議の時計 tarouさんの映画レビュー(感想・評価)
子供向けファンタジー?
舞台のセットや小道具はアンティーク調で作り込まれていたと思います。
ただ現代を舞台としていて、主人公は普通に学校へ通うため違和感があります。(一応作中では「バケモノハウス」と呼ばれているため、目立つようです)
内容は…うーんと言ったところです。
悪役の目的が分かりづらく、作中で何度も「時計」の単語が出ますが、どの事を指しているのか途中で分かりにくくなってます。
「最高の魔女」や「天才の魔術師」などと呼ばれている人が魔法を使う描写が少なく、他のファンタジー映画に見劣りする所だと思います。
特に後半は、魔法を使って窮地を脱するシーンが多いですが、チュンチュンと音がするレーザーガンのような魔法や、謎のガスを手動ポンプで出すなどコントレベルです。
また、子供が主人公の映画には珍しいと思いますが、最後は主人公が敵を殺してます。
登場人物が少ない割には人間関係の描写が乏しく、特に学校の同級生との関係が分かりにくいです。
転校生でゴーグルを着けている変わり者だからハブられるのは分かりますが、学校に行ったシーンの後ですぐにハブられてます。
いじめっ子リーダーは何度か登場しますが、最後までいじめっ子、昆虫好きの女の子も何度かカットインしてますが、まともな会話は最終シーンのみでなぜ気になっていたのか不明でした。
所々にある驚かせるシーンはビクッとしましたし、魔術は個性だ!的な解釈は面白いと思います。(なぜ教科書があるのかと突っ込みたくなりますが)
最後の時計の止め方にガッカリしましたが、ツッコムことを止めて見れば楽しめる子供向けの映画だと思います。
物語を通して伝えたいことは「個性」ではないかなと感じました。