「映画(フィクション)だから出来ること」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
映画(フィクション)だから出来ること
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シャロン・テート殺害事件はウィキペディアで読んだ程度の知識しか無いが、その時代性、残虐性、異常性に戦慄した。
それをタランティーノ監督が見事なエンタメに料理し、当時のハリウッドへのオマージュがこめられた大作が生まれた。
落ち目の俳優、リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)とそのスタント・ダブル、クリフ・ブース(ブラッド・ピット)の友情物語がいい。二大スター共演も胸アツだ。
悩むダルトンを支え続けるブース。ある意味おっさんずラブ的な要素に我知らず萌えたりしながら観進めていくと、マンソン・ファミリーに遭遇したところから不穏な空気が…
シャロン・テート(マーゴット・ロビー)殺害事件当日。その日の動きを追いながら、悲惨な事態へのハラハラから画面に食い入っていたが、この監督のやり口を忘れていた。
歴史改編お手のものってことを。マンソン・ファミリーが標的としたのはシャロンではなく、バイオレンス炸裂&伏線回収でテンション上がった。まさに、映画だから出来たこと。
※修正(2024/07/05)
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