「面白かった!」斬、 Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かった!
切り取り不可能な多様な価値観を内包した森に、時空を超えた「どこでもドア」で案内されたような体験だった。
人間の「弱さ」が持つ小さな「偉大さ」という対比を感じた。小さなてんとう虫は大きな自然界、宇宙に匹敵するのだ。
不完全な肉体を持つ人間の思考や感情が媒介する限り、状況は常に逆転したり反転する。
どこにも馴染めず、自分自身とも折り合いの付かない池松。ラストの、無限の森を彷徨う息づかいに自分が重なった。
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