「斬った後を問う話(但し答え無し)」斬、 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
斬った後を問う話(但し答え無し)
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刀を持つ者には覚悟が要る。
切れなければ、愛する者も自分の命も守れない。
そのジレンマには耐えられないよ。
やめて下さいと言われても、回り出したら止められない。
理想論は魅惑的に見えて現実社会では無力。
この状況下でマスターベーション?お前が絶えろ。
まぁ色んなモン、ぶっ込んでくれるわ。塚本監督。
愛するオンナを抱けもしない。腕は有るのに斬れない。博愛と理想論と自慰行為。全くの無駄でしかない剣術指南。責任転嫁体質。甘過ぎる現状認識と将来予測。
この無責任で自己矛盾に満ちた都築と、使い方の是非についての議論は有れども、斬る澤村。所詮、魂含めて幸せになれないのが同じなら、澤村の様に生きる日本人であって欲しい、いや勝手な言い分だが。
立場上、得られうる最大幸福を追求する源田さえも憎めなくなるくらいの、主役のポンコツ振りに、このキャラへの愛の無さを感じました。
一個。撮影は別人立てた方が良いと思う。監督自らがやらなければならないもんじゃないと、是枝作品の近藤龍人を見て思う次第です。脚本を書いた人とは、別人の視点も、要るんじゃないかなぁ。
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追記(12/4)
斬る理由はあっても、その後の事は考えていない澤村。覚悟も無いのに斬った都築。悪い奴しか斬らないと言いながら欲望の赴くままに斬っているだろう源田。その誰もを肯定しない物語の伝えたいことは、「一度斬る側に回れば底知れぬ泥沼にはまるだけ」。正しいと思うが、今の日本の置かれている立場は、そんな簡単なもんじゃ無いよ、ってのが。。。。
まぁ、刀だけは持っとけよ、腕は磨くにこしたこたぁないよ、ってことで。
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