「叫び」斬、 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
叫び
日本特有の自然の美しさと人間の愚かさの対比が、前作の「野火」を思い出させましたが、「野火」よりもテーマをシンプルに削ぎ落とした感じがしました。
何故人は殺しあうのか?
塚本監督はこの根本的な問いに向き合い続けている様な気がします。殺し合いは色んな理屈で多く語られますが、人を殺めるのは辛く苦しいのです。殺されるのはとても痛くて無惨なのです。殺し合いは、下々のものだけが背負わされていることなのです。
「もうやめて下さい。やめて下さい。」劇中のゆうの叫びは、私達下々のものにしか分からない言葉なのではないでしょうか。
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