「意外にも感動的(笑)。硬派を逆手に取ったヒューマンコメディ。」DTC 湯けむり純情篇 from HiGH&LOW 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
意外にも感動的(笑)。硬派を逆手に取ったヒューマンコメディ。
【賛否両論チェック】
賛:ハードな本家を笑いに変えたネタの数々に、思わず笑ってしまう。家族の絆を結ばせようと奮闘する姿には、意外と感動もさせられる。
否:本家の知識は、やはり有った方が面白い。ストーリーはかなりご都合主義なので、その辺りもご愛嬌。
本家の知識は、最悪無くてもストーリーは分かりますが、あの手この手で本家のネタが沢山登場するので、やはり本家は観ておいた方が良さそうです。逆に言うと本家好きな方にとっては、スパナで殴るとか○○兄弟とか、思わずクスッと笑ってしまう小ネタが満載。セリフもしかりで、個人的には
「もう拳だけじゃ解決出来ねぇ・・・」
がツボでした(笑)。
そうなんです、本作はハードボイルドな本家とは打って変わってというか、むしろその硬派さを笑いに変えて楽しめてしまう、かなり趣の違うスピンオフなんです。なので、殴り合いのシーンなんかが苦手な人でも大丈夫。むしろオススメです。
そして意外にも笑いだけではなく、多感な一人娘を抱えた宿屋の女将と、相思相愛でありながら、娘を想うが故に一歩を踏み出せずにいる番頭との仲を取り持とうと、主人公達が奮闘するヒューマンドラマでもあります。
本家が好きな方は勿論、そうでない方にもオススメの作品です。
コメントする