劇場公開日 2018年8月1日

  • 予告編を見る

「邦画を超える映像美。トロールの迫力と躍動感も必見!」キング・オブ・トロール 勇者と山の巨神 YuuuuuTAさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0邦画を超える映像美。トロールの迫力と躍動感も必見!

2019年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

ノルウェー発の映画を初めて見た。
古くから語り継がれている妖精トロールの伝説を描いた映画。
ノルウェー国内では大ヒットを記録!
日本で馴染みのない世界観ではあるが
だからこそ、新鮮味を感じながら見ることができた。

18歳の誕生日までに結婚をしなければ
山の王「トロール」に嫁ぎ
奴隷のような一生を過ごすことになる。
そんな伝説が伝わる国の国王は
18歳を迎えるキリステン王女を何とか結婚させようと
他国のフレデリク王子を招く。
しかし政略結婚を嫌がり、キリステンは城を抜け出してしまう。
その道中で出会ったのが森の中で貧しい暮らしをしている
3兄弟の末っ子エスペン。
お互い惹かれあうもののキリステンはその場を立ち去り
その後トロールに連れ去られてしまう。
エスペンは兄2人とともにキリステンの救出に旅立つ……
というお話。

童話がもとになっているからか、話はとても単純。
子供と一緒に楽しめると思う。

トロールとはノルウェー発祥の北欧に伝わる妖精。
「その姿で妖精か!!」とはじめは驚いた。
一般的に幸せと破壊を運ぶと伝承されている。
細かな設定は各国によって異なるが
今映画では毛むくじゃらで、巨大で、鼻が大きく、醜く、
知的レベルが低いというノルウェー産トロールの
基本的な設定を去就していた。

中々姿を見せず、手だけとか、体の一部が一瞬だけ映ったりだとか
徐々に全貌を表していく演出に
はやる気持ちをもてあそばれてしまった。
全身を見た印象は、鼻の長いキングコングのよう感じ。
森を駆け抜ける姿や人間を追い回す姿は迫力満点!
動きもリアルで違和感を感じなかった。
欲を言えば、幸せを運ぶ側面も見てみたかったかな。

劇中はテンポのいい北欧の音楽と
森・湖・草原など色彩豊かな自然が見事にマッチし
幻想的な世界観が表現されている。
映像美は日本より優れているのではないだろうか。

映画のクライマックスでは
この窮地をどう打開するのか……!と
ハラハラしながら見ていた。
最後まで目が離せない映画だ。

Trinity