「やさしく、やさしく、やさしく」みとりし Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
やさしく、やさしく、やさしく
病気で余命宣告された人に寄り添い人生の終焉を看取る「看取り士」の話。
娘を交通事故出亡くし生きる希望を無くたが、かつての同僚の死を切っ掛けにその仕事を知り看取りとなった男性と、9歳の頃に母親を亡くした新人看取り士の活動と想いや成長をみせて行くストーリー。
オープニングの字幕でフィクション・演出という断り書きがあったけど、実際には介助を行うことはなくあくまでも寄り添う存在という看取り士。
看取り士という存在は必要な人には素晴らしいものなんだろうけど、死生観の違いか自分がまだ自身のこととして直面していないからか、イマイチ受け止められないというか受け入れられないというか…自身の親も数年前に余命宣告されて程なく死んだけど、そこにいて欲しかったとは感じられず。
映画としては仕方ないところもあるのかも知れないけれど兎に角キレイで優しいつくりで、ファンタジーはいらないし、もっと生々しく泥臭く、出来ないことへの葛藤とかも描いて欲しかったかな。
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