「地続きの世界」ブレッドウィナー コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
地続きの世界
2001年頃のタリバン支配下のアフガニスタンが舞台。
遠い国のことで無関係と思うなかれ。
今、我々の住むこの世界と地続きで、実際に今も人権を認められない女性たちがいる、そんな国があるという事実に心を痛めます。
作中、主人公の語り聞かせる創作した物語の中で、
「怒りではなく対話を」
「種は雷でなく水で育つ」
というセリフが出てきました。
戦争や暴力は何ももたらさない、対話と優しさで解決したいという訴えがありました。
そして、同じスタジオの作った『ソング・オブ・ザ・シー』と同様に、豊かなアニメーションとしての表現と彩色。
実写では残酷で観ていられないほどの差別と迫害を、中和すると同時に強調していて、引き込まれました。
おすすめです。
コメントする