「歪んで行く感が足りない」銃 TRINITYさんの映画レビュー(感想・評価)
歪んで行く感が足りない
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原作未読で鑑賞しましたが、物語的に銃を拾った普通の大学生が銃を持っている事でどんどん歪んで行った上に人を殺す映画かと思って観ましたが、観終わったの感想としてはさほどの歪みも感じられず突発的な殺人で終了したのが残念。
主人公の生い立ちが複雑なのに、もったいない事にその辺もあまり活きてませんよね。
主人公が単なる普通の上京した大学生だったとしても同じ感触になると思います。
とはいえ白黒映像にしただけで単純な映画かとてもスリリングに感じられます。
これがカラー映像だったらつまらない映画になったかもしれませんね。
自分の周りの社会に興味をもてない、社会のルールにも鈍感なありがちな若者が、まるでブランドの洋服を着る事で感じる優越感と同じレベルで銃を身につけて強くなった気分になった程度の変化から脱してなかった感じを受けました。
大事な歪んで行く過程が足りないです。
不幸な生い立ちから産まれているはずの深い所に閉じ込めているだろう闇をもっともっとあぶりだして欲しかったな。
初の殺人トライで隣の虐待ママを殺せないのも普通の大学生だとしても同じだろうし、つまらないに日常にスマホ投げ出したくなる程苛つくのも普通の大学生だし、なんだか色々普通の情緒不安定な大学生を超えられてなかったね
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