「中村文則の雰囲気だけ」銃 ZEPさんの映画レビュー(感想・評価)
中村文則の雰囲気だけ
クリックして本文を読む
中村文則のデビュー作の映画化です。川原で自殺した男の銃を拾った大学生が、銃を持つことで変わって行く姿を描いています。同じ大学の女子大生と付き合いながら、合コンで知り合った女とセックスし、衝動的に猫を撃ち、その事で刑事が訪ねて来て、やがて隣の子供を虐待する母親を殺そうとして、最終的には身を滅ぼしていきます。比較的原作に忠実に映像化されているようですが、中村文則の小説に比べると表面的で、中村文則の雰囲気だけという感じで、全編モノクロで最後だけカラーになる当たりも自己満足的に感じました。初日の2回目の上映を鑑賞しましたが、観客が自分一人というのは初めてでした。
コメントする