さくらになるのレビュー・感想・評価
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奇病
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人が桜になって死ぬという突飛な奇病ドラマ、おそらく、コロナ禍前だから成立したんでしょう。
桜の木の下には養分となった死体があると言うのは明治生まれの作家梶井基次郎の短編小説「桜の 樹 の下には(1928)」で語られた話だが、おそらく、それにインスパイアされたのだろう。どうやら、奇病は桜から感染するらしい、冒頭は植物の無い北極に逃げようと強盗殺人迄犯す夫、咎める妻だが時すでに遅し、妻は既に感染。
翔太(ミネオショウ)と紗綾(太田いず帆)のカップル、紗綾は弟や母、家族の死を引きずって悩んできたが自身も感染、翔太も後を追う為に桜の花を口にする・・。
大変な奇病の割に世の中の乱れや政府の対応の様、病院など治療の様子も一切描かれないから不自然極まりないシチュエーション、ただただ、踠くか受けいれるかの2択、桜と死を結びつけて感傷的に描きたかっただけの愚策でした。特に印象的だったのは整音の酷さ、役者の活舌の悪さかもしれないかセリフが聞き取り辛いこと夥しく茫然としたのは私だけでしょうかね。
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