ブリッジ・オブ・ヘル 独ソ・ポーランド東部戦線のレビュー・感想・評価
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彼等が犬死ではないと言うこと。次につなげて、死を選ぶとしている。
全員玉砕は日本の戦争映画にもよくある。
日本と違うところは、彼等が犬死ではないと言うこと。次につなげて、死を選ぶとしている。侵略された自分達の祖国を奪還するって言う行為と、彼等の死がつながってくる。だだし、この地はポーランド、故に本来はソ連ボルシェビキの土地ではない。その点を正当化させて、この映画は大国ロシアに忖度する形で、描いていると思えた。
画面がやたらと揺れる見にくい戦闘場面だと思った。低予算丸出しの映画だった。史実なのだろうから、余計な人情劇やロマンスはいらないのではないかと思えた。
パルチザンに協力したからと言って、ロシア正教と言えど、キリスト教の尼さん。虐殺したのだろうか?少なくとも、イタリアではカソリック教会の尼さんを殺すなど絶対にしなかった。しなかったと思う。
主人公達も含めて部隊全員が呆気なくナチス軍に殺られてしまう独ソ戦の凄まじさ
若いエリート中尉と権威に反抗的なベテラン政治将校を配置させ、対立から共闘に持っていく展開はなかなか。特に、一見風采あがらない呑んだくれのロシア的オッサン将校であるメルズリキンが、戦場で力量を発揮する様は、監督等の狙い通りに、惹かれるところがあった。
ロシアの映画らしく、ナチス軍は修道女達も皆殺しをするが、ソ連軍は教会に隠れていた子供達をナチスから守ろうと命を落としていく。プロパガンダとして、子供を使った巧みな脚本。そして、一旦勝ったと思った後、主人公達も含めて部隊全員が呆気なく数で勝るナチス軍に殺られてしまう。ストーリー展開として面白く、また、日本の戦争映画と異なり華々しさもなく土まみれで死んでしまうのが、リアルで感心させられた。
ソ連軍と主体性を有し一線を隔て独軍相手に共闘するポーランド兵士が、内紛もあるが比較的好意的に描かれており、興味深かった。ポーランドはNATOおよびEU加盟国であるが、なおロシア国民的には依然として仲間意識が残ってるのだろうか。
若い美しい女性兵士の登場は流石にご都合主義と思ったのだが。調べてみると、41~45年ナチスとソ連との間の戦争でソ連側の犠牲者は2700万人。ソ連では100万人を超える女性が従軍し、医師や看護師など側面支援だけでなく、狙撃兵やパイロットなど前線の兵士としても戦ったらしい。確かに、女性兵士含む部隊全滅も現実的で、独ソ戦は凄まじい戦争であったことをあらためて再認識。
戦鬪シーンはそれをかなり再現している様な迫力で、画面ブレブレの手持ちカメラによる?映像がそれを体現か。
キリル・ベルビッチ 監督による2015年製作のロシア映画。
脚本はセルゲイ・カルチュラノフ、アレクサンダー・ニコラエフ、アナトリ―・ウソフ。撮影はユーリ・ココシキン、アンドレイ・カトロチェンコ。音楽はレオニド・カミナー。
出演はアンドレイ・メルズリキン(政治将校)、イルヤ・コロブコ(エゴロフ中尉)、アナ・プルース(修道院シスター・エヴァ)、アリーナ・ボリソワ(女性兵士)。
戦闘シーンに迫力はありますが・・・
独ソ戦で重要な拠点である橋を守るように厳命された小隊、付近にあった教会の孤児等も巻き込み戦闘が開始され・・・と言う物語。 ロシア側から見た独ソ局地戦を描いた作品です。ハリウッドよろしく、ドイツ軍を絶対悪として正義のソ連軍を描きます。 私自身がソ連軍に偏見があるせいか、描き方が下手なのか、プロパガンダの匂いがとてもあざとく感じられ、白けた気持ちにさせられます。 最後は、プライベートライアンのパクリでしょうか? 局地戦ということもあり、それ程派手ではありませんが戦闘シーンは迫力がありました。
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