「ラスト10分の衝撃。切なくて痛々しい、大自然との戦い。」アドリフト 41日間の漂流 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
ラスト10分の衝撃。切なくて痛々しい、大自然との戦い。
【賛否両論チェック】
賛:幸せだったヒロイン達の姿と、漂流中の過酷な姿とが交互に描かれる様子が、何ともいえない切なさを醸し出しているよう。大自然の脅威を前にした人間の無力さや、それでも最後まで戦い続けたヒロインの強さにも、思わず考えさせられる。
否:グロシーンが少しあるほか、思わず船酔いしてしまいそうな画も多い。
大海原で漂流してしまった、タミーとリチャード。本作では、幸せの絶頂だったタヒチでの2人の様子と、絶望に苛まれながらも、なんとか生き延びようと戦い続ける過酷な船上での様子とが、交互に描かれていくのが、得も言われぬ切なさを感じさせるようです。
そして何といっても驚かされるのが、ラスト10分で訪れる衝撃です。予告でも“胸をえぐるような衝撃”といっていましたが、本当にその通りで、なんとも哀しいというか、胸を締めつけられるような、そんな気持ちになりました。
ただ、どうしても漂流の映画なので、思わず船酔いしてしまいそうな映像が多かったり、ケガのシーンがあったりするのが、どうしても好みが分かれそうなところではあります。とはいうものの、壮絶な大自然の脅威と、希望を失わずに最後まで戦い続けたヒロインの姿を、是非ご覧になってみて下さい。
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