500ページの夢の束のレビュー・感想・評価
全101件中、41~60件目を表示
スタートレックもっかい見よっと
ダコタファニングって
まだ24歳なんですねっ
トニーコレットとの
お決まりの挨拶かわえぇ〜
パットンオズワルドとの
クリンゴン語の会話ワロタ‼︎
話せるんだぁ〜やるねっ
10の桁を切り上げて500ページの夢の束
ごめんなさい!細かい事言って。個人的に数字だけはキッチリしとかないと気が済まないもんで。
物語は、最近のキノさんらしい良品だった!
自閉症者のグループホームで生活するウェンディの夢は、手放した家を買い戻し姉であるオードリーと一緒に暮らすこと。ドーナツショップでバイトするウェンディは、決まったスケジュール通りの行動から外れるとパニックを起こしてしまいます。書き留めておかなければ、言われた事も覚える事が出来ません。乳児を抱えるオードリーとの生活は、叶いそうに有りませんでした。
スタートレックの脚本コンテストは、そんなウェンディの夢を叶えてくれる天恵にしか見えませんでした。賞金10万ドル、ストーリーなら毎日空想しているし、素晴らしい脚本をオードリーに読んで貰えたら、私は大丈夫だと信じて貰える。何より、オードリーに伝えたい事がある。
ちょっとしたトラブルからウェンディは自分の手で脚本をロスのパラマウントへ届けようと決意。テンヤワンヤの珍道中は、冷たいバスドライバーやら、小悪党やら、善意が服着てるおばあ様やらに彩られますが、交通事故が行く手を阻みます。病院で目覚めたウェンディは、締め切りを守るために脱出を試みますが、ワンコと大切な脚本の一部を置きざりにするしかありませんでした。
「完璧な書式で印刷された脚本」が要る。絶望感でパニックを引き起こしそうになるウェンディは、stand byと呪文を唱えて頭の中の悪い虫を鎮めます。こんな時は、どうすれば良い?答はスタートレックが教えてくれました。真っ直ぐ前に!目の前には閉店しているコピーサービスがありました。ごみ箱には大量のLetter Sizeの用紙があります。書ける。ウェンディは頭の中で繰り返して来たストーリーを、完璧な書式で書き始めました。
クリンゴン語を話せる警官がロスへ向けて放浪中のウェンディを保護。彼女の行方を捜し続けていたオードーリーとスコッティに引き渡します。ウェンディは一人でパラマウントの中に入り、担当者に脚本を提出しようとしますが「消印のある郵便物しか受け取れない」と却下されてしまい、クレームをつけると、つまみ出されそうになります。
「私が誰だか分ってる?」なおも詰め寄るウェンディ。「いかれてんのか?知るかよ!」
そうでしょうよと、ポストボックスに脚本の入った封筒を投げ込んだウェンディ。悪知恵も人並以上に働くんだから、もう大丈夫!
オードリーの家の前に放置されたピアノは未だ、そこに残っていました。思い出の詰まったピアノはオードリーにとって、見るのもつらいものでした。蓋を開き、鍵盤をたどたどしく押し下げる指はウェンディです。母と子と叔母の三人が、前庭を眺める椅子に座る姿で物語は締められます。オードリーに脚本で伝えたかったことは、言葉にする必要もなくなりました。だって、戻って来たのだから。
宇宙を真っすぐに進んで来た光は、虚空の彼方に消えることなく、帰るべき場所に帰って来ました。
ワンコもね。って、そこ、どなたのお宅っすか???
とにかく、メデタシメデタシ。
美しく成長したダコファニですが、役を選ぶ女優さんになっちゃたんじゃないかと思うのが気になるところでした。と、音楽が西海岸デジタルってのはダメだと思う。Acousticにして欲しかったーーー!ギターでしょ、絶対。
2月第3月曜日は大統領の日
締め切り日は2月16日。14日が日曜日で、15日が大統領の日という祝日となっていたため、郵便局に投函しても間に合わない!と気づいたウェンディ(ダコタ・ファニング)はバスに乗って直接LAにあるパラマウント・ピクチャーズまで届ける決意をする。彼女は自閉症の21歳。施設長のスコッティ(トニ・コレット)がウェンディがいなくなってることに気づいて大慌て。ウェンディの姉オードリー(アリス・イヴ)と連絡を取りながら必死の捜索が始まる。
自閉症の女子の性格を見事に演じ切ってるダコタ・ファニング。『スター・トレック』の大ファン“トレッキー”であり、知識の豊富さを生かして脚本を書くのが趣味なのです。バイト先の従業員たちとオタククイズ合戦をしているシーンが面白い。どんなに細かなことでも答えられるウェンディに舌を巻くところだ。また、規則的な生活を強いられるために予定表を読み上げたり、曜日毎に違う色のセーターを着たりするところなんて、自閉症教育という現実も理解しやすい。
施設からLAまでのロードムービーなのですが、バスで往復86ドルの距離。飼い犬ピートがついてきたために、途中でバスから降ろされてしまうが、そこからのLAまでの距離が230マイル。バス停にいた姉ちゃんにお金と愛用のiPodを盗まれたり、交通事故に巻き込まれ病院に運ばれたりと、波乱含みの冒険ストーリーといった感じ。最も感動したところは、警官フランク(パットン・オズワルト)がいきなりクリンゴン語でウェンディに話しかけるシーン!アメリカはこんなにもトレッキーだらけだったんですね!(笑)
「スター・トレック」についての基本的知識さえあれば、十分に楽しめます。エンタープライズ号、カーク船長、スポック、クリンゴン語などなど。調べてみると、姉役のアリス・イヴは『スター・トレック イントゥ・ダークネス』にも出演してるんですね。妹に対する姉の想いも伝わってきます。また、犬に対する愛もエンドロールで伝わってきます。
ちなみに応募した脚本は500ページもなくて、427ページだったみたい・・・
スタートレックがもたらした素敵な切っ掛け♪
自閉症の女の子が旅をする話と言うのは良くあっても、切っ掛けが「スタートレック」の脚本応募と言うのに引かれて、観賞しました。
自閉症の女の子をダコタ・ファニングが演じてますが、自閉症だから仕方ないけど、周囲にはなかなか痛い女の子に映り、犬を連れてって、バスを途中で追い出されたり、大事な脚本をクリップで留めるとか、袋に入れるとかしないから散らばるとか、なかなかな自業自得な感じ。でも周囲の理解と優しさでなんとか乗り切る。旅にはいろんなトラブルとかあっても、それをフォローしてくれる暖かさと彼女にとっての決意の冒険が気持ちいいです。
我々が普通に出来る事でもなかなか出来ない事に挑戦する姿勢とそれらは大好きスタートレックから学んだと言うのも良い。
必ず成功する訳ではないけど、挑戦する気持ちを奮い立たせてくれて、全てがハッピーエンドではないが、結果オーライも良い。
感動作と言うよりも少し前向きになれるなかなかな拾いもの的な良い作品。
結構お薦めですよ♪
成長の物語
ああいう性質の子に成長というものがあるのかは分からない。ただ、一連の冒険を通じて彼女は確実に成長したかのように見える。そして素晴らしいのは、彼女の冒険に振り回される周りの人々がまた成長していること。
ダコタ・ファニングの演技は素晴らしい。クリンゴン語を話す警官の人も良かったね。
ファニング姉の現在地がわかる佳作
最近妹の方が目立ってるな、ダコタはどうしてるんだ?と思っていたところこの映画に出会った。今の彼女を知るのに最適な映画。
ダコタ・ファニングは妙に貫禄が出てて、21才という役の年齢に違和感を覚えてしまうほど。それでも自閉症の女性をきっちりと演じていたので、今後もいろいろ活躍できることがわかりひと安心した。
一種のロードムービーだが、自閉症なのでいろんなことがうまくいかない。それでも彼女が少しずつ乗り越えていく姿が描かれる。
涙を流すほどではないが、じんわりくる感動を味わえる佳作だ。セーターの扱い方はさりげないけど前向きな未来を感じた。
誰もが自閉症の時代
世の中に、自閉症ではないが、少なからず自閉症気味であると自覚している人は、かなりいると思う。実はその人たちは既に自閉症なのである。
他人とのコミュニケーションをなるべく避けたいのが自閉症だ。避けたい理由はたくさんあるが、根底にあるのは恐怖心である。他人は何をするかわからない。前を歩いている人が急に振り返って襲いかかってくるかもしれないし、走って来る自動車がいきなり歩道に乗り上げてくるかもしれない。こちらの歩き方がおかしいとか、顔が不細工だとか、着ているものがセンスがないとか安物だとか言われて嘲笑されるかもしれない。体や口が臭いと避けられるかもしれないし、存在そのものが邪魔だと嫌われるかもしれない。
兎に角、一歩外に出ればろくなことはないと思ったり、会社や学校に行きたくないと思ったりする人は、他人との関わりをなるべく避けたい人で、それはとりもなおさず自閉症なのである。そう考えれば自閉症の人は相当な人数になり、もはや病気ではなく症状のひとつとするのが適当だ。
人と関わり合うのが苦手だと生きていくのに苦労するのは確かである。だから世の中の親たちや教育者は子供のコミュニケーション能力を高めるのに余念がない。コミュニケーション能力が収入の多寡に影響することを実感しているからどうしてもそうなってしまう。
ところで、歴史上最もコミュニケーション能力が高かった有名人は誰か。言うまでもなくそれはアドルフ・ヒトラーである。その類い稀な能力で人心を掌握し、世界中を巻き込んで人類を不幸に陥れた。ヒトラーのコミュニケーション能力は、最終的には人を屈服させて他国民やユダヤ人を虐殺させるまでに至った。
世の中にはヒトラーほどではないにしろ、他人の恐怖心につけこんで服従させるミニヒトラーがたくさんいる。おのずから社会は自閉症傾向になってしまうのだ。
自閉症は疾病ではなく人間の個性のひとつだと考えて、そういう人も生きやすいように世の中のほうを変えるべきだというふうに、考え方の転換を図る訳にはいかないものだろうか。自閉症は他人事ではないのだ。
さて、本作品の主人公は誰が見ても自閉症である。施設の担当者は例に洩れず、社会に適合できるようにルールを教え、規則正しい生活を強制する。そのやり方が本人に幸せをもたらすのかどうか、映画は鋭く問いかける。
問題は自閉症にあるのではない。不寛容な社会のありようそのものにあるのだ。主人公は不寛容な世の中にあって、誰を恨むこともなく、勇気を振り絞って歩いていく。もはや彼女には誰の助けも必要ない。
社会の役に立つことが人間の大きなモチベーションであることは間違いないが、人間は必ずしも社会の役に立つために生まれてくるのではない。社会の役に立つか立たないか、それはつまり生産性があるかないかという判断になるが、社会に対する生産性とは無関係に人間の根源的な人格を認め合うことが、ヒトラー化しつつある傾向を食い止めることになる。
切り開いて進む勇気。
障害のレベルはいろいろあると思うからこのお話に完璧に同調は出来ないけど成長物語としてとっても心温まる展開だった。自己主張が激しいアメリカの人達だからこういう人達は大変なんだろーなー。
なにげに犬もとってもかわいかった。
小作で凡作 だけど
最近 自分が観たこういうアメリカのドラマ映画が良すぎたせいか、まあまあかな でも それ故に疲れないで見れる。ということで☆3つ
ダコタ ファニング 天才子役は天才ではなくなった。だけど、自分の殻を破って外に踏み出そうとする役と彼女自身が役者として挑戦している感じが よかった。
琴線に触れるほど、深く掘り下げることはしない 浅い だけど 嫌味がない。この監督の別作品も観たくなった。
それにしても 観客の平均年齢は自分も含め高かった ハートフルドラマ洋画世代というのかな が集まってしまったよう
アイ・アム・サムで感動をくれ、宇宙戦争ではひたすらやかましかったあ...
アイ・アム・サムで感動をくれ、宇宙戦争ではひたすらやかましかったあのダコタ、天才子役ももうこんな歳になったんだ。
この映画、まさに彼女の新境地、素晴らしい演技。自閉症を演じること、簡単ではなかったと思います、さすが。
物語は彼女がいかに成長していくかを楽しむロードムービー。次、どんな事件、困難が待ち受けているんだろう、ドキドキです。ラストの姪と姉のシーン、美しかった。
H-6座席にて鑑賞。観客10名程度。靴下脱いでゆったり鑑賞。大画面はいいですね。
長寿と繁栄を!
好きなものに勇気をもらう。ウェンディが外の世界に飛び出して様々な人に出会う姿は、まるで未知の宇宙を旅するエンタープライズ号(のクルー)のよう!?
自閉症の症状がわかりやすく、でもわざとらしくなく盛り込まれているのにも好感が持てます。
趣味一つで世界は広がる
スポックに自分を重ね、残された姉との関係を物語へと投影することで、上手く表現できない自分の本当に伝えたいこと、どうしたいかを伝えるという応募したいだけではなく、様々な意味が込められている。
スタトレ好きにも嬉しい映画。
「ワンダー」でのSWといい、今年はそんなんが多い。
凄い良い映画。
趣味一つで世界は変わる気がする。
同じ趣味の人がいれば、それだけで誰でも友達になれる。
警官が良かった。
どんなに無理だと思っても頑張れる勇気の源がある人は強いし、何者にでもなれる、変われる。
家族再生の物語
主演ダコタ・ファニングの出世作は、知的障害を持つ父の一人娘を演じた「アイ・アム・サム(99年、当時7歳)」。
今度はそのダコタ・ファニングが自閉症スペクトラムの女性を演じる。
原題はPlease Stand By、「スタートレック」の決まり文句の1つだ。
主人公ウェンディは「スタートレック」マニア。「スタートレック」の脚本コンテストに大作を書き上げたものの、郵送では間に合わないことを知り、サンフランシスコからロスアンジェルスのパラマウントスタジオまで持参しようとする。
ロスアンジェルスまでの旅路で彼女は何度もピンチに陥いるが、呪文のようにこのセリフを繰り返して乗り越えていく。
ウェンディが突然いなくなったことを知り、彼女の姉オードリーはロスアンジェルスへ続くフリーウェイを探しに出る。
ウェンディとオードリーは母親に育てられ、母の死後はオードリーがウェンディを見ていた。しかし、オードリーが結婚して妊娠が分かり、オードリーはウェンディを施設に預けた。そしてオードリーは不安からか、赤ちゃんをまだウェンディに会わせていない。
物語の前半、ロスアンジェルスへの旅の前、オードリーが施設にウェンディを訪ねる場面がある。しかし、2人のあいだには前記のわだかまりがあり、再会はうまくいかない。
しかし、ウェンディの失踪はオードリーに大切なものを思い出させた。その頃、ウェンディは幼い頃に姉から教えてもらった曲を口ずさみ、旅を続けていた。
ロスアンジェルスで妹と会えたオードリーは、そこで母が遺した願いに気付く。それは、数少ない家族である姉妹が仲良く生きること。
ゆえにラスト、ウェンディとオードリー、オードリーの赤ちゃんが体を寄せ合う場面は限りなく美しく描かれる。
家族の再生の物語である。
主演のダコタ・ファニングは、難役をチャーミングに演じている。
オトナ版『はじめてのおつかい』
これでもかってくらい困難が次から次へと向かってくるけど、ウェンディが諦めず負けなかったのは"目的があるから"の一言に尽きる。
人間やはり夢や目的を持つことが自分のためになるんだってことを思い知らされた作品。
ただただ大切ってだけぢゃない。
結果的には自分にとってのプラスになる。あたしもしっかりしなきゃ( ̄◇ ̄;)
警察官フランクに触れられても嫌がらず触れ返したウェンディを見た時が今日一番の涙腺グッときたポイント。
良い映画だったな〜(*´ω`*)
こじらせロードムービー
自閉症やアスペルガーを扱った映画は世の中たくさんあって、似たようなストーリーの似たような結末なのだが、最初は本作もなんとなくどこかで見たような。。。と既視感を抱く。
しかし、次第にロードムービー的な展開に移行し、あまり今までにないタイプの作品に仕上がったのは、この監督の手腕によるところか…。
単調になりがちなロードムービーを最後まで飽きずに観れる。ホッコリ映画に仕上がっていて面白いです。
スタトレバンザイ!!
この映画は、ウェンディが、自分と姉の関係をカーク船長とスポックに例えている。
だから、スタートレックでなければならない。
スタトレは、SFの姿をしているが、基本人間ドラマ。
ウェンディは苦手が事が多く、一つ一つ積み重ねて学んでいく。
それは、地球人とバルカン人のハーフであるスポックが地球人の社会の中で学び、人間らしくなっていく姿に重ね合わせている。
バルカン人は元来、感情的な種族であったが、争いで存亡の危機に陥り、感情を抑え論理的思考に切りかえて滅亡の危機を乗り切りました。
そして論理的であるがゆえ感情的な地球人とは上手くいかないこともしばしば。
特に船医であるマッコイとはいつもケンカ。
もちろん、スポックは意に返しませんが、空気を読めていない印象は拭えません。
ウェンディはそんなスポックに自分を投影し、頼れる友であり船長のカークを姉に例えているのです。
常に姉を思い、頼りにし、また頼りにされたいそんな気持ちが、彼女の書いた500ページの脚本の中にたっぷり溢れている。
500ページの脚本とは、ウェンディが姉に対しての想いを綴った手紙でもあるのです。
もちろん、姉は知らないまま(読んでないので)。
でも、ウェンディはスコッティには読んでもらいました。
彼女は自分の気持ちをスコッティには教えたかったのではないか。
そう思わずにはいられません。
スコッティ、そう彼女、いや、彼はエンタープライズ号(スタートレックの)では優秀なエンジニアで、カーク船長、スポックの良き友でもあります。
スコッティに認めて貰えれば自信がつく、そう思ったのでしょう。
警官とのクリンゴン語でのやり取り。
クリンゴンとはスタトレに登場する好戦的な異星人。
彼らが話すクリンゴン語は、何十年も前に からオリジナルの言語が開発され、辞書まで存在します。
そんなマニアックな言葉を話せる警官となら、ウェンディも心を開きますね。
この映画、続編もあったら是非見たい。
パンフレットは売れ切れで買えなかったのが残念。
カトラ!
長寿と繁栄を🖖
好きが身を助くロードムービー(お犬さま最&高)
原題のPlease Stand Byってどういう意味かなーと思ってたら「そのまま待機」とセリフで訳されていました。
パニックを起こすウェンディを落ち着かせる呪文として。
スタートレックに出てくるんですかね?知らんけど。
わたしはスターウォーズとは違うことくらいしか知らないので…
スタートレックを知ってると楽しいみたいですが、全くの無知でも十分楽しめます。
両隣の方が、楽しげに笑ってはりました。
500ページってのは若干ふかしみたいですよ。
セリフでは475か472ページだってウェンディが言っていたので。
ウェンディはひとりでできることが少ないです。
でもスタートレックについては誰よりも造詣がふかくて、職場のオタクたちとのトリビアクイズも余裕で勝ちます。
あと、編み物が得意な様子。
毎日のセーターは手編みかしら?
できることが少ないが故、施設で暮らし、姪にまだ会ってない。
大好きな姉と暮らせない。
オークランドとロサンゼルスは同じカルフォルニア州なのに、旅費もままならない。
世界が響かせる様々な音が苦手。
優しい人だけじゃないし、人づきあいも得意じゃない。
そんなアウェイな状況下でパラマウントフィルムまで脚本を届けるという旅です。
結構ヘビーな旅です。砂漠に放り出され、金は盗まれ、事故に遭い、病院から警官から逃走w
彼女を助けたのはスタートレックでした。
好きなものが困難をかいくぐらせてくれたっていうのは、わたしを暖めてくれます。
パンドラの匣の隅っこにある希望みたい。
少ない手駒も磨けば万能、そんな風に思いました。
姉と施設の職員に山ほど心配かけましたがちゃんと届けたのです。
ウェンディはやり遂げた。かっこよかったです。
そして、ラストで姪を抱きながらオードリーの肩に身を寄せるところで、急に目から溢れる塩水で視界が霞みました。
ウェンディの望みはスタートレックを愛し、編み物をし、ピートと暮らして、姉のそばにいること。
自分の望みがちゃんとわかっていて、それをみんな持ってる。まさに人生の勝者。
姉オードリーの切なさは、あまり正面切って描かれませんが、想像させるものがありました。
器の大きな母を失い、一人でウェンディの世話をするのは大変だったと思います。
結婚して妊娠して、ウェンディの世話をしていられない、さらに言うと、ウェンディを足枷のように思うこともあったと思います。
そしてそう思う自分を責めてもいるかもしれません。
なんでわたしだけと、思わずにいられなかったでしょう。
ね、オードリーはがんばったよ。がんばってるよ。
ピートが演技上手くってめちゃ和みました。
めっちゃいいタイミングで立ち止まり、座り込み、おしっこ!さい&こう!
ウェンディのお金を盗んだ女にちゃんと吠えてたし。
お洋服がスタートレックのマークだったってのはわたし無知だからわかりませんでしたが。
ナイスでした。
ダコタファニングは17歳のエンディングノートぶりでしたが、やっぱいいなぁと思いました。そして声がエルに似てる。これからも頑張ってほしいです。
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