「スタトレバンザイ!!」500ページの夢の束 スパイクさんの映画レビュー(感想・評価)
スタトレバンザイ!!
この映画は、ウェンディが、自分と姉の関係をカーク船長とスポックに例えている。
だから、スタートレックでなければならない。
スタトレは、SFの姿をしているが、基本人間ドラマ。
ウェンディは苦手が事が多く、一つ一つ積み重ねて学んでいく。
それは、地球人とバルカン人のハーフであるスポックが地球人の社会の中で学び、人間らしくなっていく姿に重ね合わせている。
バルカン人は元来、感情的な種族であったが、争いで存亡の危機に陥り、感情を抑え論理的思考に切りかえて滅亡の危機を乗り切りました。
そして論理的であるがゆえ感情的な地球人とは上手くいかないこともしばしば。
特に船医であるマッコイとはいつもケンカ。
もちろん、スポックは意に返しませんが、空気を読めていない印象は拭えません。
ウェンディはそんなスポックに自分を投影し、頼れる友であり船長のカークを姉に例えているのです。
常に姉を思い、頼りにし、また頼りにされたいそんな気持ちが、彼女の書いた500ページの脚本の中にたっぷり溢れている。
500ページの脚本とは、ウェンディが姉に対しての想いを綴った手紙でもあるのです。
もちろん、姉は知らないまま(読んでないので)。
でも、ウェンディはスコッティには読んでもらいました。
彼女は自分の気持ちをスコッティには教えたかったのではないか。
そう思わずにはいられません。
スコッティ、そう彼女、いや、彼はエンタープライズ号(スタートレックの)では優秀なエンジニアで、カーク船長、スポックの良き友でもあります。
スコッティに認めて貰えれば自信がつく、そう思ったのでしょう。
警官とのクリンゴン語でのやり取り。
クリンゴンとはスタトレに登場する好戦的な異星人。
彼らが話すクリンゴン語は、何十年も前に からオリジナルの言語が開発され、辞書まで存在します。
そんなマニアックな言葉を話せる警官となら、ウェンディも心を開きますね。
この映画、続編もあったら是非見たい。
パンフレットは売れ切れで買えなかったのが残念。
カトラ!
長寿と繁栄を🖖