「ハラハラ、ワクワク、ジーン…」500ページの夢の束 ムビタイさんの映画レビュー(感想・評価)
ハラハラ、ワクワク、ジーン…
久々に期待を超える物語、演技、語り口の映画だな…と充実した時間でした。
自閉症を抱える主人公ウェンディの日常と冒険と胸に抱える願い…ってまさに映画のコピーのままやないかい!ってほんとにそうだったから。彼女の言動に自分を重ね、いつしか「彼女は僕だ…」とさえ思えます。共感、って事ではないのだけど…
彼女を取り巻く人々と彼女が道々出会う人々とのエピソードは一見さらっと描かれつつも、さりげない描写にあとでじわっときます。
通底のテーマであるスター・トレックネタも、世界観が判らずとも、本作の登場人物背景をトレースし、普遍的テーマにつながっているので初見でも絶対オッケーです。
愛犬ピートが超カワイイ。
現実もさりげなく突きつけてくるのに、色んな人の思いやさりげない優しさがウェンディを一歩押し上げる境地に癒されてしまうという幸せな時間でした。
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