「普通に良い話」500ページの夢の束 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
普通に良い話
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自閉症の女の子が、強い動機を叶えるために前向きに頑張って、それを見た周囲も「本当のこの娘を見てなかったのでは?」と見方を変えるという王道ともいえる展開なんだよね。
そこを丁寧に描いていく脚本も、役者さんも演出も良いから、安心して観ていられるの。
主人公の娘はミスター・スポックが好きなのかな。自閉症の子とスポックは少し重なるんだろうなと思う。だから、この娘が描く脚本のラストは、スポックが人間性を解放するぞ!ってなってるんだよね。
《スター・トレック》すごいよね。劇中に出てきた「論理的に帰結される進むべき方向は一つしかありません。Go Forward(前方です)」って良いなあと思った。いつも一つしかないんだよ。進むべき方向は。
ケースワーカーのお母さんと息子が、スター・トレックを通じて意思疎通がはかれてくところも良かった。
あとこの「郵送は間に合わないから持参する」って、文化系の何かのコンクールに応募したことある人はものすごく共感するよね。それで、途中であんなことやこんなことが起きたら「うわあ、嫌だ。でも、締切ギリギリのときに限って、そういうこと起きがち」と共感しちゃう。
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