劇場公開日 2018年6月30日

  • 予告編を見る

「RVがいるのなら殺人課は不要!」黄泉がえる復讐 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0RVがいるのなら殺人課は不要!

2019年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 伏線とかサブストーリーは丸投げ状態。最も緊張感の高まるクライマックスにおいても、ブレーキの効かなくなったバスがどうなったかホッタラカシだし、9年前の交通事故にしても、なぜ今頃になってRVが現れるのか、時間の設定がさっぱりわからない。また、登場人物も服装だけ変えているので、過去と現在がややこしく描かれていたのも残念。

 RV(犠牲復活者)とは、未だ裁かれていない迷宮入りした殺人事件において、殺された者がよみがえり、犯人を殺し、目的を達したら自然発火して消えてしまう亡霊みたいな存在。確認されているだけで世界で89人確認されているらしいが、韓国ではジンホン検事の母親ミョンスクが初めての例という設定だ。警察も事件を追うが、国民が動揺するといけないので国家情報院が捜査を受け継ぐ・・・また、隠蔽体質の国情院だよ。

 実はミョンスクも人を殺していたので、RVによって復讐されたのだという、そのRV入れ子状態は面白かったが、結局は定義できるほど正確なものじゃなく、自首を促すために復讐をためらっていたり、「復讐」じゃなく「赦し」を与えるというお決まりのパターンで決着させるといったストーリー。全体的に都合よすぎるのも難点の一つ。いい作品も作ってる監督だけに残念でならない。

kossy