「意外な展開と驚き」宇宙の法 黎明編 ゆうのすけさんの映画レビュー(感想・評価)
意外な展開と驚き
普段アニメ作品は見ないので
実は期待はしていなかったし
アニメならよくある子ども向けの勧善懲悪作品かな?というのは単純な思い込みであった。
最初それほど引き込まれる展開でもなかったが
だんだんと意外な展開で面白くなっていった。
CGも使い、2次元アニメとうまく合成させていて
映像的にもけっこう完成度は高いと思った。
数億年昔の地球という舞台設定や
スペクタクル感もあって
その表現も斬新でスケール感も大きい。
もうこのあたりで終わりかな?と思っていたら
そこからまた意外な展開があったり。
たいてい中だるみがあったりしていつもなら寝るところだが
次の展開が気になって
結局まったく寝る暇はなかった。
ひとつ残念なところがあるとしたら
作品のテーマや主張はそんなに難しいわけでもなく
斬新で良いことを言っていて理解できるが、
それを劇中のキャラクターのセリフで語り過ぎたところか。
しかも、いちおうセリフではあるが、ほとんどナレーション的であった。
やはりそこはそのままセリフではなく
ストーリーの展開で視聴者に考えさせたり、自然に感じさせるような演出にすべきではなかったか?
そこがやや唐突で強引で不自然な感じでもったいない。
また、映画「アバター」や「銀河鉄道999」に似たキャラ?と思わせるキャラはもっと違うアレンジにすべきではなかったか?
そこはパクリと思われても仕方ない。
とはいえ、じゅうぶんに続編を期待したくなる出来。
特にザムザというキャラとダハールというキャラクターには
とりわけ興味をひきつけるものがありましたね。
その声優さんがハマっていて、上手かったからというのもありますね。
興行通信社調べによる週末観客動員数2週間連続全国1位にも納得しました。