劇場公開日 2018年10月12日

  • 予告編を見る

「信者しか堪能出来ないような映画としてセンスゼロ作品!」宇宙の法 黎明編 Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5信者しか堪能出来ないような映画としてセンスゼロ作品!

2018年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

今週の公開作品ランキングで1位になっていたにも関わらず観ていなかったので、休日一番で映画館へと足を運び観た。

本作は新興宗教団体である幸福の科学の開祖?大川氏の原案に因る制作映画らしい。
新興宗教団体が制作元なのだから、その宗教の教えの根幹を伝える、いわば宣材の一つに過ぎない作品。
そして、一応、宗教家、宗教団体の創る作品なので、愛と優しさ、思いやりの大切さ、そして優しさを裏付ける為には、悪のパワーから身を守る強さの必要性を説いている作品だ。
宗教家の作品として伝えたい事は理解出来るけれども、本作は余りにも直球過ぎて、映画で表現する芸術的センスゼロ作品!映画としては実につまらない作品。
団体の信者諸氏には有り難い教えを説く感動作品でも、一般人には、感動を得られない駄作だと思う。折角劇場で一般公開作品として公開するならば、もっと洗練された面白い作品創りを工夫して欲しい作品だ。続編も出来るらしいけど、次回作には本作の出来が悪過ぎなので期待出来ない。

我が国では宗教の自由が憲法でも保障されている。だから、こう言う作品を自由に制作し、公開する事が可能な幸せな国だと言える。
これがお隣の中国辺りでは本作等は決して公開出来ないのだろう、実に平和の国、日本で生活出来る事を改めて、私は幸運な事だと気付かされる。
この団体ではこれまでにも、数々の映画制作をしてきた。そしてそれらの作品の多くは意外とあからさまに中国批判をする保守思想で有る事も、宗教団体の作品として珍しいと思う。

憲法が宗教の自由を認めている以上、宗教団体がどんな映画を制作しようと自由だけれども、一般の劇場で公開するのだから、映画としてのクオリティーを上げる様に、もう少し工夫を凝らした作品創りを考えて欲しいものだ。
だが、この不景気な時代に映画制作で雇用が生まれるのは一つの利点でも有る事を考えれば、悪い事ばかりは言えないとも考える。
私は本作を観るに当たり寝落ちしないよう、それに耐えるように、私の力の総てを消費するのは至難の業であった。

ryuu topiann
たけしさんのコメント
2018年10月21日

信者じゃなくても共感する方はいると思います。それに今の中国を見て国家としておかしいのは明らかです。日本を今のウイグルとかチベットみたいな植民地にしないためにも批判するのは正論だと思います。

たけし