オーケストラ・クラスのレビュー・感想・評価
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愛しのサブリナへ♥ブラビー!
『無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004』を
眼の前でひかれたら、人生が変わるだろうなぁ。
アルジェリア系フランス人でノルマンディーで育ったって、先生も苦労している。
弦楽器を使った音楽教育は、日本では裕福な家庭の子息が通う学校にしかない。大概は吹奏楽になってしまう。アナログの部分が弦でメンテナンスが大変なので仕方ない。しかし、フランスでもやっているなら、日本でも出来るはずだ。弦楽器を扱う部がある学校が欲しいものだ。
追記 彼は先生じゃないので、利益供与にはならない!!!
リムスキー=コルサコフ『シェラザード』アーノルド君がコンサートマスター!ブラボー
イヤイヤ、映画の主旨としては
ブラビーたね。
音を楽しむ
かたくなな音楽家が
やんちゃな小学生との
交流を通じて成長していく話でした。
いがみ合う関係から
心を開いて接することで
親や子たちの信頼を強めていく
音楽家のダウドは、
子供達との繋がりに
人生の喜びをみつけ、
子供達は、音楽に触れる
楽しさにひかれて、夢中になっていく。
親達は、
そんな子供達の成長を
応援することに喜びを
感じているのが
映像から静かにしみてきます。
私がいいと思ったシーンは、
二つあって、
一つ目は
騒ぐ子供に我慢できなくなった
音楽家ダウドが
子供への配慮に欠けた行動を
反省して親に謝りにいく場面。
親に演奏を乞われた彼が
バイオリンを弾きます。
そのメロディーに引き込まれた
両親が段々と涙目になっていき
演奏に感動していくさまに
しびれました。
褒めるシーンなどひとつもでてこない
のですが
彼の実力を認めた両親が
協力者になったのは
いうまでもありません。
二つ目は、
ラストの演奏会で
一番の成長者のアーノルドの演奏を
眺めるダウドの満足げな笑顔です。
自身の音楽家としての活動より
教え子を成長させることに
人生の喜びを感じた彼の気持ちが
すごく伝わりました。
観賞後
とてもよい こころもちに
なりました。
オススメ
なんか足りない!
鑑賞後の感想としては、演奏が成功したみたいで、良かった良かったというものですが、期待した満足感とはちょっと足りないかな・・・
映画のポスターも少年と男性が一緒にバイオリンを構えて、コピーは「人生も音楽も、こんなに素晴らしい」とあれば、それは滝のような涙とハートフルなストーリーを期待してしまうのですが!
いまいち感動的な印象とならなかったのは、場面展開が淡々としており移り変わりもやや唐突なのと、会話シーン(特に子供同士)がいまいちどういう関係性や心情を描写したいのか、が伝わってこなかったからかなぁ・・・
キャストの演技も全体的に理性的で、感情が計りずらい感もありましたね。
(好みもあると思うし、僕の教養不足もあるとは思いますが)
そんなこんなでラストの感動の演奏シーンもあっさり~という印象。
もうあと一歩ほしかった印象です。
全然違うけどエンドロールのバッハのシャコンヌを模したような音楽が気になりました。なんなんだろう、あれは。
泣くな、アーノルド。弾けーー!
移民・人種問題に対するフランス人の「一つの答」が、これだと思う。
ザ・スクエアは、移民の受け入れに寛容な心やさしき政治家・文化人に「俺はオマエラの本心を知っている。言い当ててやるよ。ほれ、猿男!」と言う映画だった。迷惑になれば、害悪を為す事態になれば排除するんだろうと、スウェーデン人のオストルンドは指摘した。間違えじゃ無いんだろうが、嫌なヤツ!
「肌の色も宗教も関係無い。最後は皆んなフランス人になってしまえば良いだけの事」。これがフランスの一つの答。らしいよね。
パリ19区にある小学校の音楽クラスに派遣されたバイオリン奏者と子供達が、音楽を媒介に心を通じさせ、共に成長する姿を描いた、有り触れた様式美の古典的ストーリー。なんだけどね。
ダウドが初めてクラスを訪れた時の子供達が酷い。人種のルツボ。ゲスな言葉の応酬。手も出ます。バラバラです。音楽?バイオリン?アンタ達、正気?
1人の脱落者も出したく無い、未熟な子こそ救いたい。理想を語る教師。やる気の無い者は排除すべきと言うダウド。象徴的な対比です。
物語はダウドやアーノルドの家庭問題などをエピソードに肉付けし、ラストの演奏会に向かって盛り上がります。
古い倉庫を練習場に改装した後、子供と親達とダウドはレストランで食事をします。またぞろ、下世話な罵り合いの言葉が、子供達のテーブルでは飛び交いますが、以前とは何かが違います。汚い言葉の投げ合いを、ともに笑いながら楽しめる間柄になった様子。フランス人だね、これ。親テーブルでも同じ様なことが起きていました。
おそらく、ここが主題を象徴する場面だと思う。
最後の演奏会シーンは、露骨に泣かしに来ますが、そこは大人の事情って事で。
早朝の屋上で泣きベソかきながらバイオリンを練習するアブが良い。だが思う。「なんなんだ、この天才子役軍団は?」どいつもこいつも役者感があって、それに驚きました。
教える難しさ、楽しさ
パリ19区のバイオリンクラスの講師の話
パリ19区は、以前もそんな映画ありました。
問題のある子たちも通う学校。
悪ガキと気難しい芸術家はなかなかおりがあいません。
しかしアーノルドという少年を通じて教える伝えるを講師は学びます。
先生が暗い
主人公の先生がとにかく暗い。そしてハゲで見てくれも、もっさい。こうした映画は先生が型破りで、不良生徒の方が引くようなものが多いのだが、こちらは先生が暗くて全然型破りじゃないところが映画として型破りだった。最終的に明るく元気な様子がみられるのかと思ったら、最後まで暗いままだった。生徒も演奏は上手になったが印象は悪ガキのままだった。
コンサートまでの段取りの描写が適当で、疑問に思った。合同練習を1回だけして、リハーサルもせずにいきなり本番だった。見ているこっちを驚かせたいのかもしれないが、急に上手になった感じがするし、段取りがいい加減だとしか思えない。
先生も、演奏している最中に注意を連呼して、生徒のやる気を削ぐなど全然教えかたが上手じゃない。最後まで演奏させて、上手なところを褒めて、悪いところを少しだけ注意すべきだろう。
全体的に選曲が渋かった。最後素晴らしい演奏で大いに盛り上がることを期待したのだが、渋い選曲のせいでさっぱり高揚しなかった。
淡々とした良い映画
筋は単純な良い話なんだよね。
悪ガキどものオーケストラの先生になった音楽家が、色々と困りながらも、コンサートを成功させ、悪ガキどもとその親と先生が成長するっていう。
ふつう単純な話だともたないから「さあ困った。どうする?」っていう状況をこれでもかってオーバーに入れてくるんだけど、すごく抑えめ。ただ丁寧に描いてくんの。
フランス人ってやっぱり対話を信じてるのかなあって、また思ったよ。困難を解決するときは、必ず対話してる。
子どもたちの会話も面白いのね。「私の瞳が好き?」「それ以外にも」って女の子と男の子がふざけて言い合うんだけど、小学生でこの会話ってフランスすごいなあって思った。
親が集まって楽しく話すシーンもあるんだけど、ここもあるあるな感じで良かった。
ラストに向けて「ここからもう一波乱か?」ってところはスーッと流して、最後の演奏は大感動。
いい話で良かったよ。
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