七つの会議のレビュー・感想・評価
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面白いけど・・・
予告編に騙されてばかり
池井戸作品なのに原作・主役ともに失敗
「凄すぎ」
萬斎万歳!
もったいないくらいの2時間
池井戸作品は中毒的にどうしても見てしまいます。本作ではテレビドラマでもおなじみの面々が多く登場することもあり、ワクワク感でいっぱいでした。予告編の迫力からも既に池井戸ワールド全開で期待は高まるものです。番宣や特集ではちょっと見せすぎじゃないの?とヒヤヒヤで必死にシャットダウンしていましたけど。
映画は想像していた内容とちょっと違ってかなり楽しめました。笑いあり驚きあり、パワー炸裂もあり。しつこくないサクッとした笑いがちょいちょい入り込みつつの、意外な方向に向かう展開の妙に引き込まれ、野村萬斎、香川照之らの大見得がメリハリを持たせています。
そして無駄すぎるくらい豪華な出演陣がまた良い。これだけ出ていても話がややこしくなることなく上手く交通整理されていて、この手際の良い演出力は見ていて心地よいですね。さすが半沢直樹や下町ロケットなど多くの池井戸作品を手がけた福澤克雄さんだけあって、面白くするツボを押さえていますね。ほんとにあっという間の2時間、もったいないくらいの2時間でした。
勝者なき闘い: 朝倉あきに萌え、重鎮の顔芸に悶絶
正直、期待してませんでした。
池井戸ドラマには、若干のマンネリ感が...
NHK版のドラマも断片的に観てしまい、地味な印象がありました。
土下座に固執する半沢直樹も、苦手でした。
ですが、そんな先入観は、見事に吹っ飛ばされました。
119分、池井戸ドラマが濃縮された、濃い〜映画でした。
前半は、朝倉あきちゃんが、主役ちゃう?ってくらい大活躍。
「とめはねっ!」以来のファンとしては、嬉しい限り。
個人的には、あきちゃんの声色と発声の仕方に、終始萌えっぱなしでした。
後半は、怒涛の告発+復讐。
されど、厚い組織防衛の壁。
クライマックスの後の更なる大オチ。
ラスト前に、香川さんが大事なモノを差し出し、悔恨を語るシーンには、泣かされました。
池井戸ファンならずとも、楽しめる一品です。
観て損しません。
迷ってるなら観に行こう。
原作買わなければ
緊迫感が伝わらない
池井戸潤作品にしては、あまりにひねりのない、当たり前すぎる内容に感じた。野村萬斎と香川照之の怪演はインパクトあるが、中身が入ってこない。企業不正をめぐるテーマは「空飛ぶタイヤ」に共通するが、展開の充実度や画面の緊迫感、テーマの昇華のさせ方など、はるかに「空飛ぶタイヤ」の方が上だ。今作の見所は、いわゆる「ダメ社員」であったり、成果を出せなかったり、会社から指示されたことしかしてなかった少し外れた社員が、会社という大きな敵に立ち向かっていく潔さみたいなものだろう。会社の中枢にいる人間は、「結果こそすべて」の会社の論理こそ正義だと信じているから、自分で自分を断罪できない。会社の歪んだ正義は圧倒的だが、立ち向かう側の正義がとても弱いと感じてしまう。結果的に悪は裁かれたが、後味はすっきりしない。誇張した演技に頼り、観客を楽しませるエンターテインメント性に欠けた作品になってしまった。
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