「豪華キャストの迫力ある演技力」七つの会議 スティーブン・スピルバンジョンさんの映画レビュー(感想・評価)
豪華キャストの迫力ある演技力
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野村萬斎や香川照之、及川光博、片岡愛之助、北大路欣也などいった豪華キャストを起用しており、流石といった演技力でとても見ごたえがありました。ただ、ドラマ版を見ていないので分かりませんが、2時間では表現しきれない部分が多くあったのではないでしょうか。少し駆け足でストーリー展開も早かったのではないかと感じています。
また、いくつか気になった場面もありました。
・社員の人柄
会議中に及川が香川に叱責され、イスが壊れて転ぶシーンやフロアで萬斎が藤森に問い詰められてるシーンで営業社員達が大笑いしていましたが、私個人的にはそんな場面で笑うことは考えられません。いくら面白くてもそんな雰囲気では実際笑えないと思います。会社がどういう雰囲気だったのかよく分かりませんでした。
・展開の速さ
豪華な登場人物が多く出てきますが、展開が早く一人一人の人柄がよくわかりませんでした。勝手に何かを調べて左遷される人がいたり、なぜだか経理と営業が仲悪かったりしました。最後の最後に社長が不正に加担していたことが発覚しましたが、半沢直樹の時のスカっと感はなく、後半になってちょこっと社長が登場しそれで処分を受けました。正直2時間にすごく詰め込まれすぎていた感じがします。もう少し一人一人の人柄や社内での関係性、これまでの経緯などが描かれていたらもっとスッと入ってきた感じがします。
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