劇場公開日 2019年2月1日

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「人は人であるが故に間違いを犯す。」七つの会議 seven1114さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人は人であるが故に間違いを犯す。

2019年2月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

予告編の時からではあるが、監督、俳優陣の面々を見てまあ間違いなく面白いだろうとは想像できた。

原作は未読だが、池井戸作品(今ではもはやTBSの日曜ドラマ作品の代名詞となったが)らしい、社会に切り込んだストーリーである。

働く者、それは概ねが組織に従ずる者であって、何人たりとも気付かぬ内に、様々な思惑の中で使役されている。自分の意思に反して命令に従い生きる者もいれば、そうでない者もいる。
今回の作品では、この二つの生き方それぞれの者達の拮抗がテーマの一つになっている。

たまたまかも知れないが、エンドロールで語られる言葉の一つ一つは、昨今巷を騒がせた、かの自動車会社や、統計調査云々の話と重なり、これまた非常に感慨深い思いで、劇場を退出させられたテーマであったと思う。

人は人であるが故に間違いを犯す。これはいつの世も不変の理なのかもしれない。

seven1114