「若い映画」L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
若い映画
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観る前は、青春恋愛映画のヒロインに上白石萌音さんって、イメージが湧かなかったんですが、実際に観てみると、明るくて真っ直ぐで一途な葵は、上白石さん以外に考えられなくなりました。
上白石さん、色々な役をやられてますが、説得力のある真っ直ぐな笑顔も魅力の一つですね。
それから杉野さん、『きらきら眼鏡』で観た時は、程よい普通の人って感じだったんですけど、改めてちゃんと見ると格好いいですね。葵との身長差が堪りません。
あと、嫌みな三人組が丁度良い感じの悪さで良かったです。最後に拍手しちゃう事なんかも。
もっと彼女たちを見たくなっちゃいましたよ。
それで、この映画の印象なんですけど、湿っぽい感じが殆ど無くて、全体的に明るいですね。
そんな中でも、うるっときたシーンが一つ。
土砂降りの雨の中、柊聖が弱さを吐き出した時、町田さん演じる兄貴分の草樹が思いきり抱きしめる。
柊聖の孤独を知る草樹が、体温だけではない人の温もりを思い出させるシーンです。
このシーンが有るからこそ、他の事をなげうってまで、目の前にいる一番大切な人を大事に思う選択が、正しい気がしてきます。
ラストシーン、想いを告げる柊聖の声は大きいです。
いかにも青春映画って感じで好きです。
大きな声で思いの丈をぶつける事が出来るのは、若い人の特権だと思うから。
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