ハナレイ・ベイのレビュー・感想・評価
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吉田羊
サチが息子タカシのことを言った言葉。
家族だから毎日の生活があり、世代の違いもあり、いいと思った事が悪く取られ反目し合う事もある。
親ならば、世代の異なる子供を責任持って正しい道に導き育てる義務がある。当然、お互いがお互いの事を異次元の人間と見なすこともあり嫌いにもなる。
だけど、産んだ子供だから当然愛してる。
ハワイの景色。
ハナレイベイの美しい景色。
タカシはどう見たのだろう?と、
ハナレイベイの海を見る。
<余談>
吉田羊さん、英語ペラペラ。
Wowowドラマ『コールドケース』のセリフで
何語だったか、映画かドラマを観るに英語じゃないのがわかると、
「画面見ないとわからないなぁ。」と呟いていて、よっぽど英会話に自信あるんだなぁ、俳優さんは、役の幅を広げる為、英語も、マスターしているんだ、と思ってました。
時が流れて静かに受け入れる
息子が突然亡くなった。
仲は決して良くないけれど、1人で育ててきた息子だった。悲しみは静かに広がっていく。
毎年同じ時にハワイに来て同じ場所に座り続ける。
彼女の心はどこにもいけない。
ある時片足のサーファーがいるという話を聞いてから止まっていた歯車が動き出した。
少しずつ息子の死は彼女に染み込んでいくのだった。
吉田洋の演技が秀逸でした。
狂わんばかりの気持ちがあるのに外になかなかだせない。淡々としたセリフと深い悲しみの目が印象的だった。
話を黙って聞き服を褒めうまい飯を食わせろ
原作既読
原作は『風の歌を聴け』『トニー滝谷』『ノルウェーの森』『ドライブ・マイ・カー』の村上春樹
監督と脚本は『トイレのピエタ』『Pure Japanese』の松永大司
サーファーの息子がハワイで鮫に襲われ死んだ
母サチは命日の時期になると毎年ハワイに渡り事故現場の海を眺めながら浜辺に椅子を置き座って本を読む
それを10年も続けている
現地で若い日本人男性2人組と出会い親しくなる
ある日その2人がサーフィンをしているとサチがよく座る浜辺の近くで片足のサーファーを見かけたという
息子の亡霊なのか
サチには見えない
会いたいのに会えない
喪失感を南の島で埋めようとする話で邦画なら『ぱいかじ南海作戦』を思い出す
吉田羊と阿部サダヲには芸風としてかなり違いがあるためか作品も似て非なるもの
大衆受けするのは『ぱいかじ』の方だろう
ピアノバーを経営している主人公サチに吉田羊
亡くなった息子タカシにEXILE系の人
カウアイ島でサチが出会った日本人サーファーで大学生の高橋に村上虹郎
吉田羊の元夫になぜか栗原類
舞台の殆どがカフアイ島のせいか英語の台詞が多く邦画だが大量の字幕を読むことになる
サチと高橋が出会ったばかりで早々にフランク
アメリカンナイズな日本人としては当たり前なんだろうが岩手と宮城の県境付近で育った自分は面食らう
スーパーでの場面は美川憲一とちあきなおみが共演したCMを思い出した
それに親しい仲にも礼儀を重んじる日本で「童貞でしょ」はない
もう少しオブラートに包むよね
逆にコンパで「おまえ処女だろ」なんて放言するデリカシーがない男がいたらどうなるかって話よ
村上春樹の短編集の一つ
短編の方が映画にしやすいか
彼の作品のなかではどちらかといえばマイナー
彼の文体を楽しむために読むせいかこの作品に限らずあらすじはあまり覚えていない
その点でいうとアンチ村上春樹の批評は例外なく駄文で退屈でなんの才能も感じられない
吉田羊が好きで好きで堪らない人は楽しめると思う
日々の仕事に追われ南の島でエンジョイしたいと願う人には癒しになるだろう
村上春樹ファンが楽しめるかどうかは微妙
アンチ村上春樹は観なくていいし語る必要もない
ある種の人にとってはアンニュイに感じるかもしれない
僕は眠くならなかったが途中で寝てしまう人がいても不思議ではない内容
大林宣彦監督の遺作に比べたらコンパクトで脚本はそれなりにまとまっているし少なくとも苦痛に感じることはない
つまらない映画は邦画に限ったことじゃない
海外の映画にだって腐るほどたくさんある
邦画嫌いはおそらく日本の嫌な面しか見えず海外のクールな面しか見えない障碍を抱えているのかもしれない
海と島が綺麗だ。
村上春樹の小説は全部読んでますが、ほとんどは大衆小説です、だから芥川賞は貰えないし、もちろんノーベル文学賞の候補者でも有りません。
この原作は数少ない文学作品です、長いポエムみたいな短編です。
だから、幻想的な映像ですが伝えたいものがあるわけではありません。
ハナレイベイはとても綺麗だ。
音楽は良くなかつた。
良く分からなかったです(^_^;
原作は読んでないです。
あらすじが面白そうだったのと吉田羊さんと言う事で見たのですが、僕が男のせいか感情移入出来ず、なにが面白いのか分からずじまいで終わってしまいました(^_^;
結構好きかも
ゆったりまったりと流れるストーリーの波にふわっと浮かんだまま観終わってしまった感があります。前半退屈っぽくへたすると睡魔が…って心配しましたが取り越し苦労でした。
この映画を通して何を訴えたく、観客に何を感じさせたいのかっていうところは正直あまり伝わってこなかったんですが観終わった感想としては表題の通りです。
村上虹郎さん、とってもいい空気感です。『ナミヤ雑貨店の奇蹟』でも主役を喰うぐらいのいいキャラ発揮していましたが、最近の若手俳優の台頭にはとても期待感が膨らみます。
もちろんこの映画はタカシ(佐野玲於さん)の回想シーンはおいといて吉田羊さんと村上虹郎さんのからみに尽きると思いますが、羊さん凄いですね。
セリフではなく息遣いで感情を伝える演技、さすが今日本の映画界を代表する女優さんです。
先日WOWOWで放送された、監督/脚本の松永大司さんと岡田惠和さんがタッグを組み、大泉洋さんと吉田羊さんの『洋羊コンビ』(って誰が呼んだの?!)W主演のWOWOWリモート製作ドラマ「2020年 五月の恋」30分X4話が秀逸ですので是非皆さんご覧ください。
ここのところの自粛生活内で製作された元夫婦の電話のやり取りだけの特殊なドラマ!
非常に面白いです。再び言っちゃいますが、さすが日本を代表する役者さんお二人の掛け合いは必見です。
7/5 WOWOW無料放送されますしYouTubeでも見られます。是非是非!
受け入れるということ。
ハワイでの息子の事故死をきっかけに毎年現地を訪れるようになった母親が、その土地の人たちや、偶然知り合った日本人サーファーの若者たちとの交流を通じ、
生前の息子との思い出や感情を回想しながら、徐々に息子の死を受け入れていく物語。
人は突如、やってくることに対して、
受け入れることはなかなか出来ないんだなとしみじみ感じました。
でも、様々な事を考え、感じ、時間をがけて、自分の中で昇華させていくことの大切さ、前を向くことの大切さを問うてるのだと想いました。
やはり村上春樹か…
特に大きな盛り上がりもなく、法事がわりのハワイでの休暇が延々続く。あまり打ち解けなかった息子への贖罪の気持ちなのか。感情にも揺れがないので分かりづらい。やはり村上春樹を理解するのは自分には無理か…
ずっと見ていられる
東京奇譚集に収録されている短編だというのだけれど、まったく記憶にない。
村上春樹の作品は、どんなささやかな短文でさえも読みたがって生きて来たので読んでないわけはないしもちろんこの短編集は既読。
家の容量のせいで文庫しか買い置かないが、映画視聴後に本棚を探して見てもなかったので、買わなかったんだなあと思った。
村上春樹氏の作品は、文章に漂うのが好きで
適度な温度の風呂か いい感じに温まった布団の中でぐずぐずと時を過ごすが如く読むのが好きなんだけど、この映画もなぜかそういう感じが受け継がれていて ずっと見ていられるのだ。
ぐっと惹きつけられる何かがあり それを吉田羊がとても好演している。
この映画のひとつ目の感想のポイントはカメラワーク。
非常に新鮮で大胆なカットが多い。
これを専門家はどう捉えるのかは知らないが、とても熱心に丁寧に そして何より抜群のセンスで切り取られた映像が、絶妙のタイミングで連なる。
前々から羊さんの洋服のセンスがいい事(スタイリストさんの腕が良い?)に注目していたが、今回もそれに漏れず。
羊さんの独特の台詞回しが原作を思い出させないのだろうか。素晴らしかった。
後半どんどん面白くなり
作業の片手間に見るつもりが手を止めて見入ってしまった。
最後に
私はもうここまで来ちゃったか?というオバさんになってしまったようで
息子含め3人の若者が見分けがつかなかった。
一人一人見れば ああ と思うんだけれど
全然 顔が覚えられませんでした。
英語が話せない方の彼の ちょっと棒読みチックなハスキーボイスは嫌いではなかった。
小説を読んでるような
あまりベッタリでない親子関係がリアルでいい。
夫と死別しかもドラッグで。
そして1人きりの息子まで失う。
あんまりじゃない!
彼女の心の底からの声、
嫌いだけど、愛してる。私も息子を持つ身、
うなずけた。
ハワイの風も感じられる、いい作品だ。
じわじわと染み込んでくる。
近年の吉田羊さんのベスト・アクト作。趣あるハワイ奇譚作品。
カウアイ島で撮影することに拘った松永監督の想いを近藤龍人が美しい映像で答えている。
カウアイ島が、ハワイ諸島で最も古く、自然の博物館と呼ばれているのは周知の事実だが、神聖な伝説も数多いスピリチュアルな島であることが、この作品の雰囲気を醸し出している。
息子を失って10年、ハナレイ・ベイに通った母に亡き息子が発したメッセージをどう見るかで、この映画の感想は違ってくると思う。
<2018年10月19日 劇場にて鑑賞>
嫌いだけど愛している
主人公(吉田羊)は若い時、子供を産んですぐに夫をヤクの過剰摂取で失い、19歳になったサーファーの息子をハワイで亡くす。
母子は折り合いが悪く、交わることはなかったので悲しくはなかったが、言いようのない喪失感にとらわれていた。
息子が命を落としたハワイのカウアイ島に年1回、通っていたのだが・・・。
嫌いだけど愛していた息子とどのように折り合いをつけるのか、原作は村上春樹。
邦画のだめな所詰め合わせ
この短編が村上作品の中で最も好きだったので楽しみにしていたが…残念の一言。
全体的には間延びし過ぎ。喪失の物語を30ページに収めるところがこの作品の良さ。
それをダラダラ風景と無言(もしくは一言二言ぼそぼそ喋る)の役者ばっかり映して…。非常に退屈だった。
手形などの追加要素も全く不要。そういったわかりやすさを足すくらいならもっと別の表現があったのでは?と思わざるを得ない。
キャストに関しては悪くはないが、サチがウェットな人間だったり、息子がやたら反抗的だったり、サーファーは鼻につく奴と棒読みだったり違和感あり。
佐野玲於くんとやらが観たいならほぼ出ないので別の作品の方がおすすめ。
そもそも村上作品のセリフは実写に向いてないというね。
吉田羊さんすごい
淡々としたシーンと一人芝居が続くのに全く退屈じゃなかった。
ハワイの綺麗な自然の中にいても存在感溢れる吉田羊さんって凄いと思った。いつか行ってみたい場所がまた増えたな〜
にしても吉田羊さんと栗原類が夫婦として画面に収まっているところがある意味また凄い
吉田羊の魂のこもった演技に引き込まれた。そして、ハワイの美しさ景色...
吉田羊の魂のこもった演技に引き込まれた。そして、ハワイの美しさ景色に魅了された。
息子のことが憎い。息子の写真すらない関係。
失ってから初めて気付く、息子への愛情。
毎年、命日のころにハナレイベイを訪れ、むなしく時が進むだけ。息子の死を受け入れるのに10年もかかるなんて。。。
ラストシーンの羊さんの表情がとても印象的。
短編小説らしさのある映画
村上春樹原作小説は未読。
ハワイにて鮫に襲われ息子を亡くしたシングルマザーが、息子の追悼名目で命日の日にはハワイに何度も行くうちに、、、
観終わって思う事は、短編小説らしさを活かし内容も下手に盛る事なく、またミステリアスに映画化したんだろうな〜と感心は出来た。
この御時世ある程度お金も掛け海外ロケ映画を作ろうものなら、収益の事も考えてしまい小説らしさが普通は無くなるもの。
短編小説を貫いた感は褒めたい。
悪くは無い内容。描写も美しい。
しかし、村上春樹の原作で無ければ海外ロケのこんな映画化は実現しなかっただろうなさえ思ってしまった。
不満を言わせて頂ければ、母親の心情描写を映画の面白さとしている事に対し、それと相成る息子の描写が最悪。
これじゃ普通の親なら毎年ハワイには行かないよ。
あと、ハワイの砂にまみれた吉田羊が観たかった。
足元だけじゃねぇ・・・
短編小説らしい内容と綺麗なハワイの描写を観たい方はどうぞ。
美しい映画
吉田羊は、なんでもこなしてしまうと言うか生活感を感じないと言うか、何故か苦手な女優さん。
それで、観るのを躊躇してましたが、原作村上春樹、舞台が海、母子の話ということで気になっていた。結果、観て良かった。
原作に忠実でいて、更に演出されたエピソードもあり、それが物語をより深めていて、監督さんとてもセンス良いと思った。
特に、吉田羊がカセットテープを聴くシーン!!あの曲が流れた時、あれ?なんだっけこの曲、めちゃ懐かしい!と、胸がぞわぞわした。若かったころ、私も好きでよく聴いてた曲。あの頃の思い出が徐々に蘇えり、映画の中では、この曲を聴きながら海へ向かう息子の笑顔とハワイの青空。この夫婦も、若かりし頃よく聴いたのかもしれない。問題があろうとも、親子は影響を与え合う。吉田羊の目からは涙が溢れていた。そして私も。これはたまらないと思った。
人生には、酷いハプニングやら後悔やらあるけど、生きるって、そういうことの繰り返し。でも、希望を見つけることもできる。
佐野玲於が出演してるということで話題だったのかも知れないけど、私はよく分からなくて、でも好演してたと思います。だけど目を引いたのは虹郎君。可愛いしスペック高いですね〜。UA子育て頑張ったんだな〜とか思ったり(笑)
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