「戦争マラリア」沖縄スパイ戦史 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争マラリア
本土戦ではまったく同じことが起きたかというとそうとも言えないようにも思う。八重山と本島も同じともいえない。それぞれに同属意識、差別意識が異なる。恒心の保てない状況で浮かび上がる人間社会の狂気がそこにはある。ウクライナ戦争でも見られる本当の意味での国体の崩壊。山下虎雄(偽名)に成り下がる。本土決戦では、別の暗部を浮かび上がらせていたのかも知れない。
最後の方の識者の起用からも政治的主張は明らかであるが、多くの証言、特に弱者であった少年兵や八重山のものを記したのは意義深い。
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