「せっかくの奈良が」かぞくわり ななクロ913さんの映画レビュー(感想・評価)
せっかくの奈良が
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その綺麗さよりド辺鄙な印象しか見えないのは、塩崎監督の金魚の前作にも感じたところ。学校やお寺、駅、自分にとって馴染みの場所がもったいない。確かに俳優さんたちは頑張っているし、うまいと思った部分もある。なのに、本当にキャラクターに引き付けられないのは、世界観が練られていないのでは? あら探しなどしたくないのに「これで、家族の在り方?」と感じてしまった。さらにヒッピーたちの稚拙なテロもどき。比較してはいけないが「ファイトクラブ」ぐらいのハッタリが欲しい。「停電って、テレビカメラは自家発電? 洞窟内の電灯や持参したウォシュレットも? あと、車の一台も走らない闇? そんな簡単に長時間真っ暗にはならんでしょ?」「続く停電に、警察に文句を垂れつつ? のんきに夏祭りのごとく避難する、パニックになりそうでならない一般民衆が(主人公家族と対比するためかもしれないが)ウソ臭くて。」
なんだかんだ言って、香奈とキヅキは可愛いので、プラス1点。内容は0.5点。「死者の書」というより映画「帝都物語」だったな!
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