「色鮮やか!」マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ! Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
色鮮やか!
60年代以前には「ありそうもないこと」。それをファッション、ロック、アートという形で次々に表現していった、あの時代のロンドンという場所の大勢の若者たち。
思えば誰だって少年少女の頃は、すごく素敵な自分や、どんなことが起きてほしいとか、たぶん「ありそうもないこと」を夢想していたはずだ。
そういう夢想を集中的に表現できた色鮮やかな時代。
下から突き動かすエネルギーは、分断された個人主義から生まれたものではない。彼らは、社会を自分たちの元に取り返そうと決意した同じジェネレーションという時空に「属して」いる。
自分が属しているチームが何かを思考したり試行する。ここでは価値が決定していないことが多いので、ここにこそ、アイデアが大量に産出されるわけだ。
世界中が混沌とした現代、同じ地球のチームとして色鮮やかなアイデアの矢が、世界平和の知恵と戦略に向かって放たれることに期待して。
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