劇場公開日 2019年1月5日

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「世界を変えた60年代UKカルチャー」マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ! とえさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5世界を変えた60年代UKカルチャー

2019年1月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

これは目で楽しむドキュメンタリー映画だった

1960年代にロンドンで生まれたカルチャーの数々
ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ツイッギー、マリー・クワント、ヴィダルサスーンなどなど

彼らの存在は、やがて世界のカルチャーを変えることとなる

この映画の製作者の1人であり、当時、既に俳優として活躍していたマイケル・ケインが案内役を務め、当時のロンドンの激変ぶりを紹介する

彼らの音楽やファッションが、世に放たれた結果、当時、薄暗かったロンドンがたちまちキラキラと光り輝きはじめる

街に若者が溢れる活気に満ちたようすを見ていると
いいなぁ、この当時のロンドンを肌で感じたかったなぁと思えてくる

そして、そんな輝ける時代を作り上げたアーティストたちの多くが、
当時のイギリスでは見下されていた労働者階級の出身だったということを、この映画を観て、初めて知った

この映画の中では、そんな階級格差のことも描かれていて
そこには知らないこともあったので、とても驚かされた

しかし、その社会から抑圧された環境があったからこそ、ビートルズやストーンズが生まれたんだろうとも思う

そして驚かされたのは、映像の素晴らしさ

この時代はまだ私が生まれる前の話で、半世紀も前のことなのにもかかわらず、これだけの貴重な映像をよく見つけてきたなということ

とてもそんな昔の映像とは思えず、マイケル・ケインはカッコいいし
女の子たちのファッションとか、真似したくなるぐらい可愛いくて
「当時を懐かしむ懐古的な作品」というよりも「温故知新」的な、あの当時のカルチャーからいろいろ盗んじゃえ!と思える作品だった

そして、当時の最先端にいた彼らは、何かとバカにされながら、それを跳ね返して世界を変えるまでになった人たち

人は夢を持った時、うまくいかないことを環境のせいにしがちだけれど
虐げられた環境にいた人たちが世界を変えることができたのだから、どんな環境にいる人も夢を諦めずに突き進んだら、新しい時代を築くことができるかもしれない

そう思える映画だった
ファッションや、音楽や、UKカルチャーが好きな人にオススメの作品!

とえ