劇場公開日 2018年8月17日

  • 予告編を見る

「タイトルの真意に納得。心癒される1人の母の物語。」タリーと私の秘密の時間 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0タイトルの真意に納得。心癒される1人の母の物語。

2018年9月3日
PCから投稿

泣ける

悲しい

幸せ

【賛否両論チェック】
賛:子育てに疲れたマーロと、そんな彼女の支えとなるタリーとの、不思議でありつつも温かい関係性に、観ていて心が救われるよう。意外性のあるラストも魅力的。
否:冷静に考えると、ストーリーのツッコみどころは多く、好き嫌いは分かれそう。

 子育てに追われ、女性としての生き甲斐や人生の謳歌も出来ず、精神的に不安定だったヒロイン・マーロ。そこへ追い打ちをかけるように、夫の非協力やジョナの問題、三児・ミアの出産と続き、本来慈しむべき家族に愛を注ぎきれなくなってしまった彼女が出逢った、イマドキ女子のナイトシッター・タリー。そんな2人のちょっと不思議な関係性が、マーロの荒んだ心を癒していく様が、温かく描かれていくのが印象的です。
 ただ、そうしたヒューマンドラマで終わらないのが、この作品のステキなところ。詳しくは実際にご覧になっていただきたいのですが、最後に迎える結末には、ちょっぴり切なさも残ります。でも意外性はかなりあって、ステキでした。
 子育てにお疲れ気味のお母さんは勿論、今を頑張る全ての人にオススメの作品です。

映画コーディネーター・門倉カド