「そう来たか!」タリーと私の秘密の時間 aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)
そう来たか!
マーロ役のシャーリーズ・セロンがすごい。
最近だと「レッド・スパロー」少し前だと「イーオンフラック」など、アクション&クールでクレバーな女性というイメージのシャーリーズ・セロンが、まさかの庶民、3児の母役。
クタクタになりながら、産まれたばかりの乳児と、問題児の長男、おしゃまな長女の子育てに大奮戦。夫も協力的ではあるが、仕事を抱えて、夜泣きには起きれない。最後の糸が切れそうな時に、兄のアドバイスで、夜だけのベビーシッターを頼むことに。
シッターのタリーは若くて奔放ながら、気配り完璧な仕事をこなし、ボロ雑巾のようだったマーロは次第に人間らしさを取り戻していく。しかし、タリーには大きな秘密があったのだ。
疲れ切った母親役のセロンが素晴らしい。が、美人は崩しても美人だというのが感想だ。それでも、疲れ切って追い詰められた感じがよく出ていた。
しかし。単なる奮闘記ではなく、最後は「そう来たか!」と、手を打ちたくなる展開がまっている。
ストーリーとしては、それはそれでとても楽しいのだが、疲れた母親と家族への影響がポツポツと語られるところが、気に入った。長女とのカラオケシーンや、終盤の母親に甘えたい盛りの5歳児(くらい)の長男との会話シーンが心に残り、ストーリーの醍醐味と共に、ダブルパンチを喰らわされた感じだ。この辺をもう少し丁寧に描いていたら、個人的に10指に残る映画になったように思えた。
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