バッド・ディシジョン 終わりなき悪夢のはじまりのレビュー・感想・評価
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マセラティ
見知らぬ女性ではあるが正義感が急に目覚めた青年ショーン。ビビりのくせについつい犯人逮捕に没頭してしまった。対するサイコキラーのケイルは、ショーンの空き巣に対して復讐するように、ニーノのレストランをクビにさせたり、恋人のライリーのヌード写真をネットでばら撒いたり。さらにショーンの母や義父までが職を失うという、じわじわと真綿で頸を絞めるような陰湿な攻撃を受ける。そしてついに恋人ライリーや親友デレクまで・・・
シリアルキラーではあるけど、計画的で執念深い性格の男。自宅のセキュリティに関しては、簡単に忍び込むことはできても脱出が困難という、まさにケイルのハイテク刑務所に陥れられたショーン。ハイテクに対してハイテク・・・なのだが、金のかけ方に雲泥の差があった。
億万長者の御曹司でもある犯人の性格がちょっと変わっていたけど、金に不自由してないという金持ちの歪んだ一面かと思う。幼い頃に馬を殺し、ついでに調教師の女性まで手にかけてしまったという過去。だから調教癖がついた?よくわからんぞ!
身体はひとつしかないのに、高級車を複数持ってるところが唯一の弱点か。スマホで遠隔操作するにも限界が感じられた。それにしてもハイテク小道具や凶器や拷問道具などいっぱい持ってる割に、戦い方はアナログというところが何とも言えない。ちなみに原題は“よきサマリア人”に対しての“悪きサマリア人”。
主人公が少し情けなさすぎる・・・
空き巣に入った家に拉致された女性が閉じ込められていて、その拉致犯の家主に狙われるストーリー。
それ程期待せずに鑑賞し始めたこともあり、中々楽しめた佳作でした。
冒頭から上手に引き込まれ、最後のクライマックスまで飽きさせません。
難を言えば、主人公が頼りなさすぎること。窃盗という後ろめたさがあるにせよ、時々の判断や弱さは少しばかり突っ込みたくなります。
実際に恋人から見放され、助けたはずの女性からは怒鳴られるって、映画的には中々ない光景でそれはそれで楽しめたように感じます。
そんな頼りない主人公だからこそ、この物語が成り立つのでしょうけど。
何ごとも手際良さは大切
レストランの駐車係の男が預かった客の車から住所を割り出して家に空き巣に入ったら、監禁された女性をみつけて正義感に火がつく話。
相棒と共謀して片や客の監視、もう一方が預かった車で客の家に乗り付けてそのまま空き巣という連続したら100%足がつくアホな犯行を始めたら、監禁された女性をみつけて助け様とするけれどというストーリー。
最初の侵入辺りはカード盗ったら後はさっさとだろう?ともどかしさを感じたけれど、逃げ出してからどんどん面白くなり、ハラハラドキドキ高まり捲り。
良くも悪くもご都合主義満載のナイスタイミングで話が進むし、主人公が後手に回ったり考えが及ばないのも脇の甘さもただの素人だからと割り切れる。
犯人サイドも追い詰められる際どい危うさが丁度良くスリリングだし、癖かサイコかナイスな気味悪さ。
スリリング一辺倒かと思ったら狙ったのかはわからないけどナンセンスな言動で笑ってしまうようなところもいくつかあって非常に面白かった。
ダラダラ感
あまり評価されていないストナー・ホラー
映画の冒頭、このサイコパスがいかに残忍なのかがわかる馬を鞭で打ち付け、挙句には銃でとどめを刺す少年期のケールの姿で始まる。
マセラッティとしたらエンブレムが異常に小さいスポーツタイプの車が、ショーンとデレックが駐車係として働く"ニノ"のレストランの前に横づけされる。
人を威嚇するように高飛車で命令口調なのが鼻につく男、ケールが言う。
It's paddle-shift, so don't go breaking the ears off
thinking it's granny's Vauxhall.
............................(略)
デレックが、お世辞を言っても
-Oh, that's .......that's a beautiful car, sir.
Yeah, don't fucking touch it.
なんて返ってくる。思いっきり出だしから、嫌な野郎丸出しの演技をデビッド・テナントがかましている。特に映画サイトのレビューなんかを見ていると、彼の演技に関してはあまり悪いことは聞かず、むしろどちらかというと好意的な意見が聞くことができた。しかしながら、彼のアメリカンアクセントについてだけは、もう少し勉強すべきであると指摘があった。BBC放送のお化け長寿Sci-Fiテレビ「ドクター・フー」のエイリアンとされる地球の危機を救う偉い人なのだが、その相棒は確か地球人女性が、多かったような?1990年代のものをある国で見ていたのだけれども変ちくりんなロボットも登場していたのを記憶している。ただ残念なのは、彼の回を一度も見ていなかったと思う。この映画では、彼は目だけで演技をしていたような。
ケールは、すぐに自宅にだれか侵入したのに気づく。
主人公のコソ泥なのに正義感丸出しの好青年のショーン役のロバート・シーハン。そのたぐいまれなる顔から忘れようにも忘れることができない人で、ニュージーランド人監督のクリスチャン・リヴァースが作った"A box-office bomb"大炸裂の映画「移動都市 モータル・エンジン(2018)」に出演していたのが、記憶に新しい。
女性監禁物としては、古くはウィリアム・ワイラー監督、主演がテレンス・スタンプ、サマンサ・エッガーの映画「コレクター(1965)」や新しいところではM・ナイト・シャマラン監督、ジェームズ・マカヴォイの主演映画「スプリット (2016)」などがあるが、この映画のサイコパス・ケールは、いかにも人を見下し、しかも頭脳明晰で、人を必要以上に追い込むのを楽しみ、またショーンが考えることはすでにお見通しで先に先手先手で人を罠に引き込もうとする。両親は仕事を失い、愛する彼女とも別れさせられ、ついにはショーンとデレックはレストランも辞めさせられてしまう。
警察に足がつかないように、一度使った携帯は、いつでもどこでもポイ。ハイテク機器でできているケールの自宅でさえも、意図も簡単に爆破させてしまうサイコパス。終いには、
"I am the decider!"
なんて、監禁している女性・ケイティに叫んでしまっている。
映画の原題「Bad Samaritan」は、真逆の言葉"Good Samaritan laws"を揶揄してつけられたものと想像するが......?
一説には230年以上前に創刊されたロンドンを中心とする新聞紙Times (UK)の記事の抜粋、「仮にこの映画が、拷問ポルノに向かって突き進んだとしても監督の経験の少ないディーン・デブリンはあたかもヒッチコックばりのものを真似している。」1967年創刊の、政治からモダン芸術まで幅の広い隔週雑誌Rolling Stoneのコメント、「元ドクター・フーにおいてスターであったデビッド・テナントはこの在庫映画を詐欺師や連続拷問者として映画を盛り上げているが、それでもまだ混乱していて、観客のみならず、彼はもっと称えれるべきである。」
amazon.comではすでにプライム・ビデオとして配信されていて、おおむねレビューなどを見ていると受け入れられていて、わざわざ映画館に行く必要のないエネルギーを使わなくても済むもので、高画質、高音質でたのしめamazon.comの英語字幕はもちろんのこと画面左上に表示される俳優の過去の作品を映画の途中で検索でき、また映画にまつわるトリビアやかかっている曲の題名も教えてくれる。日本のアマゾンは、そのようなことはさらさらしないし、時代遅れの映画や安っぽい映画しか流さないか、料金を馬鹿なほどとる。
テナントさん、苛性ソーダを扱うときは、ゴーグルも着用したほうがいいですよ........!
もうちょっとテンポを上げて
空き巣に入った屋敷はサイコパスが住んでいるらしく、監禁された女性がいた。
助けようと思ったがサイコパスが帰ってきたので逃げ出し、警察に電話する。
そんなことで捕まるサイコパスではなく、まんまと警察をだまし、空き巣男を追い詰めていく。
主人公がどうしようもなく、罪のない人たちが犠牲になっていくのは辛いので、30分ほど短くしてくれたらよかった。
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