エンド・ゲーム 最期のあり方のレビュー・感想・評価
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自身の経験にも重なる深遠なテーマにせまる傑作
サンフランシスコ在住のミトラさん他末期ガン患者の方々生と死を睦める作品。抗がん剤治療を続けるかホスピスを受け入れるか・・・思い悩む本人と家族達の葛藤は白血病と闘う父の延命治療を続けるかどうかの判断を迫られた15年前の日々を思い出します。母校がホスピスに熱心だったこともあって私個人は素直に受け入れられましたが、今の治療を続ければ奇跡が起こるかも知れないと藁にもすがる思いで佇むミトラさんのご主人の胸の内は痛いほど解ります。
登場する患者さん達は同世代か歳下、ゆっくりと肉体が衰えていくのを日々感じている身としては全然身近なテーマ。「健康な時は何をしたいかに心を砕くが健康を失った時にはいかに生きるかに心を砕くようになる」という言葉が、自身で立ち上げたブログで知り合った同じ病に苦しむ人を訪ねて励ましていた父の姿に重なってしみじみと泣けました。
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