体操しようよのレビュー・感想・評価
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タイトルが良くない
映画の日なのに観客は私を含めてたったの8人しかいませんでした。
内容はすばらしいのにこんなに観客が少ないのはおそらく映画のタイトルに原因があるのではと感じております。
タイトルに体操という文言を入れないほうが良かったのでは?
人生も体操も毎日の積み重ねが大切!身近な家族にも毎日感謝で暮らせば健康家族!
大河ドラマの影響で、人気再ブレイクの熟年ベテランの草刈正雄久し振りの主演作。
定年した父と、娘の親子の日常を描くコメディー映画かな?と思っていたのでさほど期待感も無く観賞したら、以外にも予想以上に良い作品で、思わず拾い物をしたお得感が有る本作だった。
昭和生まれの男は、一切家庭の事は妻まかせで、家事能力がゼロと言う人が多いので、この世代の男が定年すると老害にならない様にと注意が必要と言うセリフが幾度となく、劇中出て来た事も頷けるのだ。
本作の主人公の鈴木氏のような生真面目だけが取り柄の仕事一筋で、不器用な父親像。それは平成最後の映画のテーマとしては相応しい時代を象徴するよう作品だと思う。
多分、同じ昭和生まれでも、70年代以降の生まれ、つまり昭和45年以降生まれの男子は多分家事も分担している世代だろうから、後10年先、否これからは定年が延びているから15年先か、20年後には、こう言う不器用な男の物語は成立する事も無くなるのだろうなぁと思うと、何故か妙に、一抹の寂しさを感じながら観賞したのだったが、それは私が昭和30年代後半生まれの為だろうか?
私も家庭の粗大ごみ扱いされないように、これからは気を引き締めて取り組まねばと近く迫る定年後の人生を考えさせられる作品だった。
笑いと共に、ちょっぴりスパイスを盛り込んでいた作品だが、物語の終盤で、娘の結婚話の展開では、どうして新郎の親も親戚、友人の一人も結婚パーティーに来ないのか?とっとツッコミを入れたい処も満載の邦画に有りがちの雑な部分の多い作品だったけれども、お笑い作品だから、笑って流せばそれで良いのかな?
日本では元々ラジオ体操が始まったのは、昭和3年からだと言う事で、約90年の歴史が有るのだが、戦後はGHQの意向も有り、現在の形の日本全国でラジオ体操が行われるようになったのは1951年からの事らしい。子供の頃は、夏休みの朝のこんなラジオ体操、健康効果有るのか全く信じもしなかったが、中年期で運動不足になる世代では、ラジオ体操も真面目にしっかりと行うならば、それなりの健康維持効果は充分に期待出来る。
室内のスポーツジム通いも良いけれど、青空の下でラジオ体操をするのはやはり気持ちも良いのだろうね。私も定年になったら、ラジオ体操始めてみようかなぁ?と思う今日この頃です。
泣きました♡
草刈さん目当てで観に行きましたが、木村文乃さん始め、役者達の演技が上手くて自然、
今どきの、テンポ、展開が速く、刺激の多い映画に比べると、
昔?風の作りなのかも知れませんが、
私は、自分の人生と重ね合わせつつ、随所の笑いを楽しみながらも、良質な感動をもらえ、沢山、(気持ちよく)泣きました。
良質な映画だと思います。作り方も上手いです。
若い方も、人生経験豊富な方も、観られる作品だと思います。
こういう作品を、もっと若い人も含め、観て楽しめれば良いのに!と思いました。
絶対観に行きたく、何とか最終日に行きましたが、もっと上演して沢山の人に、観て欲しいです。
よかったら体操しませんか?一人より二人のほうが楽しいでしょ?
定年を迎えた堅物男のハートウォーミングコメディ。いや、コメディ路線というよりは、ほっこりのほうの比重が強いかな。
菊地監督の前作「ハローグッバイ」はDVDを買ってしまったほど好きな作品だったので期待していた。
が、草刈演じるお父さんの堅物具合がちょっと半端で、どこか痛々しく思えた。おまけに全体に暗い。お涙どころならその湿っぽさもいいが、その暗さが、お父さんの印象を重くしているようにも思えた。
でも、ピンチの後の奮闘ぶりは良し。そこから終盤まで、まさに「映画に出てくるような」展開。それならばさぞラストも?と思わせといて、そう来ましたか。筋書きというよりも、終わり方が斬新。まだまだ人生、先が長いですからね、のんびりやっていきましょう。さ、さ、とりあえず、体操やりませんか?そういうことか。
ごり押し
この映画のコンセプトが分からない。
逆説的に書かれた脚本なのかと思える。
例えば観終わった後の感想に「これって社会の縮図のようにも思えるよな」みたいな。
そんな「結果」から始まったような脚本に思え、終始、窮屈な作品だった。
結構な度合で、人物達をないがしろにする程の強引な展開もあり、呆れたりする。
たかだかラジオ体操みたいな小さなコミュニティのくせに大袈裟な、ってのが頭から離れず、ソレがこの世界観を受け入れられない原因ではあるが、自分が独りになった未来では、この作品の有難さが身に染みるのかもしれない。
そう思えば、孤立化が進む現代社会への処方箋とも取れなくはない。
「おはよう」「こんにちは」の次の段階として「体操をやりませんか?」それはそれで悪くはない。
だとしとも、やっぱり、切り口が違うように思うし、それ必要?って思う程ベタでグタグタなエピソードが羅列される。
草刈さんの寂れた感は抜群だった。
和久井さんの声は太陽を感じさせた。
木村さんは…何故この仕事を受けたのか不思議だった。
後、息子がかなりいいっ!俺は支持する。
もしかしたら凄い作品なのかもしれないけど、今の私には吸収しきれない。
『ハローグッバイ』を観た時、ストーリーも良かったんだけど、明るい所と暗い所の使い方が面白いなと思ったんです。気のせいかもしれないけど。
その『ハローグッバイ』の菊地監督なんで、ちょっと楽しみにしてました。
それで、この映画の場合、明暗がどうのこうのと言うより、全体的に暗い気がしました。
いつもと違う映画館だったし、普段キラキラした映画をよく観るので、余計にそう感じたのかもしれません。
ド素人なので、撮影や映像の事が全く分かりませんが、暗く感じました。
それでですね、先に全体の感想を述べてしまうと、ほっこりしているんです。
なんですが、得体の知れない暗いモヤモヤが僅かに心に残るんです。
映像から暗い印象を受けたからかもしれませんが、それだけではない感じです。
目の前のスクリーンで展開されていたのは、紛れもなくハートフルな親子愛のストーリーなのに、何かが引っかかる。
客席は結構笑いがこぼれてたし、私も何度か笑った。楽しい気分なのに、言葉で上手く表せないモヤモヤが残るんです。
終盤の道太郎が洗濯物を干すシーン、何となく理解したつもりになっているけど、本当の意味では理解出来てないんだろうなって、自分で思う。
このシーンに限らず、その感覚の積み重ねがこのモヤモヤ感になっているのかも。それさえよく分からないのですが。
六十歳を過ぎた頃にこの映画を再び観たら、このモヤモヤした感覚の正体に近付けるのかな・・・。
空の色
フィルム感を出したいのかどうかしらないけど
せっかく海の見える素敵な場所で
ラジオ体操してるのに
空の色が悪すぎて残念。
自分のメガネが曇ってるのか?と
なんども確認したくらい
どんよりとした空だった。
雨のシーンもあったけど晴れの日と色が同じだった。
エンドロールでたくさんラジオ体操してる映像が出てきて
その中の空は晴れわたっていたところもあったから
わざとあの空の色にしたってことなんだよなー、、
それが気になってしまって話が入ってこなかった。
なんか、すみません、でした。
体操したくなった
海のそばの公園で、晴れ渡った空の下、ラジオ体操できたら気持ちいいだろうなぁ。なんて軽い気持ちで観に来たのだけど、なんだかウルウル来てしまいました。ラジオ体操の話なのに!
早くに妻を亡くして娘と暮らしていた佐野道太郎(草刈正雄)は、「取り柄は規則を守ること」というくらい堅物の冴えないオヤジ。定年になってやることもなく、それまで家事をこなして世話してくれていた娘からも、主婦引退宣言をされ、家でボーっとする毎日。近所に住む元会社の上司に、ラジオ体操に引っ張り出された。そこに居た気になる女性ノゾミ(和久井映美)と関わったことから、人生の第二幕が始まった。
まあ、NHKの優等生的なドラマみたいで、もちろんラジオ体操の話ではある。でも、定年後の燃え尽き感や親子の揉め事、過去に何かキズを持つマドンナなど、それぞれの人間関係喜怒哀楽織り交ぜて、さらりとまとめた良作です。
娘の弓子(木村文乃)が、ツンケンした態度でオヤジに説教する感じが、無茶苦茶かわいい。そうした過程があった上で、最後の親子の和解のシーンには、なんだかウルウル来てしまいました。
舞台は千葉の館山のようですが、あの公園は確かにラジオ体操にうってつけでいいなぁ。久しぶりにラジオ体操したくなりましたよ。
☆☆☆★★★ 《小津安二郎》 ノベライズ版は読了済み。簡単に。 冒...
☆☆☆★★★
《小津安二郎》
ノベライズ版は読了済み。簡単に。
冒頭直ぐに定年退職となるミッチー。おざなりの送る会でスピーチをするが、誰も彼の話など聞いてはいない。
真面目一筋とは聞こえが良いが。人との交流を拒み続けたからか、とにかく人望が無い。
年頃の娘との2人暮らしだが、その関係は曲がりなりにも上手くいっているとは言えない。
そんなミッチーだが、訳ありな豊満熟女に惹かれ体操を始める。
一応脚本上では、コメディー映画を志向していたのだと思うのだけれど。出来上がった作品は、どこか小津安二郎の晩年の作品群のテイストを持つ作品に仕上がっていた。
勿論、あの名作達と比べてしまっては、幾ら何でもハナっから勝負にはならないし。それより何より、そんな小津作品を意識して脚本を書いていたのか?は、こちらの考え過ぎの気もする…。
「友の居る者は敗残者では無い」by B級天使
映画の終盤、ミッチーに今一度スピーチをする機会が訪れる。
映画の冒頭のスピーチと、映画の終盤でのスピーチでは明確な違いが有り。彼はその時に、娘から言われた言葉に対する彼なりの答えを伝える。
小津作品に於ける、昭和世代の娘の理想像と。平成世代のドライな娘との対比が興味深い。
小津の世界観を現代に移し替えるのは並大抵には行かないだろうなあ〜と。
まさに《昭和は遠くなりにけり》で有ります。
あ?何度も言いますが、本当に小津を意識しての脚本なのか?は、分かりませんけど…。
でも、娘が居なくなった後の或る場面は。ノベライズ版を読んだ時に「あ?これ『晩春』じゃないのかな?」と思ったんですよね〜。
のぞみの過去を知り、奔走するミッチー。
旅先での朝。自然と身体は体操に!
ラジオ体操でウルウルさせられるとは…不覚!
2018年11月12日 イオンシネマ市川妙典/スクリーン8
それでも明日は、やってくる❗
思っていたより考えさせられる映画でした。みんなそれぞれの人生がり、つらい時もあれば、悲しい時あり、逃げたい、投げだしたい時もあると思うけど、それでもいろんな人との繋がり、かかわりが前向きな気持ちにさせてくれるのかなと感じました。でも、笑いもあり、(泣)もありよい映画でしたよ。特に、最後のスピーチは、泣けた😞💦
あたたかい気遣い
体操しようよ!早朝公園まで歩いていきます。冬になるとその公園に入ると東の空から太陽が昇ります。なんて素敵な景色でしょう。
ラジオ体操をするために集まる市民のみなさんが「おはようございます」と声を掛け合う。
この映画がしばらく日本中で多くの人が見てくれるといいな!と思っています。
みんなの心の声が通い合う私たちの会場を一瞬映画の中で見つけることが出来ました。とっても嬉しかったです。
父と娘の映画だけど…
星🌟🌟🌟 前半あんまり話が進まなくて眠気に襲われました でも中盤から話がまあまあ面白くなっていったのですがラスト尻切れとんぼのような終わり方で💢全体的にもうちょっと内容を掘り下げてればそんなに悪い作品にはなってなかった気がします 娘役の木村文乃もいくら気の強い役だとしても演技が素っ気なさすぎで草刈正雄のいい演技が無駄になってました❗ただ中盤から出番が多くなる和久井映見がすごく良かったので星🌟🌟🌟つけました…いい意味ですごく残念な映画でした😢
いろいろ粗い
草刈正雄が60歳の役だが、老けすぎていて60歳には見えない。ストーリー展開に無理があり不自然な感じがする。基本は軽演劇のようなコメディだけれどもあまり笑えない。映像も晴れた朝に家を出て、近くの体操場所に行ったら雨というのは不自然で、違う日にロケをしたのがわかる。
小ぶりなヒューマンコメディ
草刈正雄がこんな老けた役をやるとは。でも今どきの定年退職した方はこんな老けていないですよ。ちょっとやり過ぎ。それに学生時代からの相手との結婚式なのに近所の人しか呼ばない結婚式ってあり得ないでしょ。
流石に最後の父親の挨拶はウルっときてしまった。悪くないストーリーだが、まぁまぁの映画。
ホッコリ良かった
木村文乃さん、可愛いですね!ホッコリとして良かったです。草刈正雄さんがお父さん役って、あまりピンと来ないですが、合ってましたと言うか、合うお年になったんですね!劇中に出てくる、ポンコツカーも懐かしかったです。多分、スズキアルトだと思うのですが、フェンダーミラーに懐かしさを感じました。
笑って泣いた!
木村文乃さん目当てで応募した朝日新聞の試写会で鑑賞。
シニア層向けの映画かと思いきや、定年を迎えた父と結婚適齢期の娘のやり取りも描かれており、奇しくも同じ境遇にある自分の状況と比べ、いろいろ考えさせられました。
草刈正雄さんのお茶目なシーンに笑い、家族の絆を取り戻していくラストに感動、あっという間の109分でした。
場内がドカンドカンと沸いていたのがとても印象的で、映画館であんなに笑いが起きるのは滅多に遭遇できないし、上映後、たくさんの人が拍手してたことからも久しぶりに良い映画体験ができました。
演出的に少しやり過ぎかな、と感じるシーンはありましたが、観客が声を出して笑っている姿は、あたかも「シニア版『カメラを止めるな』」といった感じ(笑)
木村文乃ファンの私としては父親と喧嘩した後に見せる憂いのある表情はこれまで見たことなく、素晴らしかったです!!
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