コールド・スキンのレビュー・感想・評価
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醜さは爺いが上
絶海の孤島に派遣された気象観測員の奇妙な島でのサバイバル体験を描いたホラー、原作脚本はスペインでフランスで映画化。冒頭に
「怪物と戦うものは怪物にならぬよう心せよ、深淵を覗けば深淵もまた覗き返す」
という哲学者ニーチェの『善悪の彼岸』からの引用が表示されるから、単なるサバイバル・ホラーではないだろうと推測される。
確かに群れをなして襲ってくる謎の半魚人は恐怖ではあるがメスの半魚人を性奴隷にしている灯台守の爺いは遥かに怪物を超える非道徳的存在、てっきり灯台守と思っていたら気象観測員の前任者で自身もまた灯台守に化けて暮らすという皮肉な結末。
余りにも人間の醜さを描くので後味の悪いホラーでした。
自然に手を出してはいけない
夜になると襲ってくるクリーチャーとの戦いを描いた作品たが、対峙する二人の男はその生物を敵とみなし、決戦を繰り広げている。主人公は後からそこにやって来た為、先住の男グルナーとは立場に差がある。基本的にはグルナーの指示に従う様にしていたのだが、グルナーは1人の女性のクリーチャーを飼っており、明らかな虐待をしながら、なおかつ性的虐待までしていたのである。
この様に人間のエゴ丸出しに描いている本作だが、全体的に中途半端なのが非常にもったいない。主人公がグルナーにより飼われている女性のクリーチャーに恋心の様なものを抱いた際も、上手く平和的解決ができるはずなのに彼が大きく邪魔をすることになる。彼らにもルールや生活があるのにそれを無視し続けたグルナーと、歩み寄ろうとした主人公。この2人の差が人間の二面性を描いたように感じる。ところがアクション、ホラーといった分かり易い部分も、自然相手の人間の振る舞い等に警鐘を鳴らす目的としても、今ひとつ描き方が薄く、悪くないが足りないという風に思ってしまうのである。それか、単なる監督の趣味でゲテモノアクションホラーとして頭空っぽで観れば良いのだろうか。
怖さもストーリーもどれも中途半端
孤島で得たいの知れない生き物に襲われたら、さぞ恐ろしいだろうという期待を持って見てはいけない。 得たいの知れない生き物はそんなに怖くないし、孤島でも何故か物資は豊富。
相棒の闇は深いけど共感も出来ない。
平和がテーマなのかな? 怪物と仲良くなれたと思ったら、最後は人間同士が争い、戦争まで始めてるっていう。
1回観れば十分
設定としては面白いかもだが、あんなに毎日襲われ争い続けたら、死ななかったとしても、(チフスになる前に‼、)頭がおかしくなるやろ....
総指揮が、「ホスティル」と同じ人らしいので、クリーチャーも確かに似てる。
でも、思い出したのは「ディセント」だった。
ま、どうでもええ話ww
面白いか、面白くないか、で言えば、後者。もう観ない。
粗筋から感じたトキメキ!!
Wikipediaで探検ものや遭難事故の項を読むのが好きなので、粗筋を読んでワクワクしました。孤独な感じも好みですが、折角作ったのにあまり面白くないです。食料はどうやって調達しているのでしょうか。灯台守が半魚人♀とヤッているのは良かったです。
ヴォルデモートじゃございません。半魚人です。
南極海の無人島にて 気象観測員としてやってきた男がたった1人の灯台守の男と出会い、真夜中半魚人の様な生物と戦う物語。
アクション部分は、灯台を男2人で半魚人から守り抜くタワーディフェンスゲームの様な映画である。あまりごちゃごちゃ設定は無い。
また脚本的に、何故奴らは襲いかかってくるのか?何故夜なのか?と別映画「アイ・アム・レジェンド」や、半魚人と人間の交友絡みで「シェイプ・オブ・ウォーター」を思い出させてくれる作り。
しかし、その2つの軸は噛み合ってはいないw
中盤海底からダイナマイト取得の時は「さすがにネタ切れか?」感もあったが、まぁ良くラストまで持ちこたえてくれましたよ。
勢い良かった半魚人共が、後半いきなり停戦しようとする辺りは「?」と感じる部分が有ると同時に、「それをやるならもう少し最初から半魚人と人間の交流を観せろよ!」とケチを付ける自分も居た。
少し勿体ないかな。設定は悪くない。
先住者
1914年、南極海の孤島に気象観測士として派遣された男と灯台守の二人が襲い来る半魚人達と戦う話。
島に着くと前任者はおらず偏屈な灯台守一人だけ。灯台の直ぐ近くの観測小屋で暮らし始めたら夜中何者かの襲撃にあうという展開。
侵略、支配、エゴイズム等々、様々な暗喩的なものはみえるけれど、同じ様なことの繰り返しだしテンポも悪いし描写は雑だし、話としての面白味が殆ど感じられず。
自分には合わなかった。
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