劇場公開日 2018年7月14日

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「胸を締め付けられるような青春映画」カランコエの花 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0胸を締め付けられるような青春映画

2023年1月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

プライム・ビデオ鑑賞
LGBTをベースにした、少女の恋の物語。
教師がふと一石を投じたことによって、教室にに広がる波紋。
このあまりにも無教養な優しさは形を変え、魔女狩りにた疑念をもって広がり、それがじんわりと首を絞めていきます。
そもそも思春期の学生に向ける問題としては難解で、もっと本質を学んだ上で慎重に進めるべきでしょう。それでもきっと難しい事とは思いますが。
動揺や葛藤、からかう気持ちと庇う気持ち。
これらの演出にとてもリアリティがあって、皆の無垢な部分ともすごくフィットしていました。
一人の少女の二度に渡る告白と、それでも届かぬ想い。
観ていて苦しかったです。

最後にその胸の内を語るシーン、生き生きとしたその弾む声と笑顔が実に美しいのです。
誰かに向けた想いを、これだけ真っ直ぐ口にできるのが儚くも羨ましい。
物語と前後していますが、これを最後に置いてきたのも素晴らしかったです。
胸を締め付けられるような青春映画でした。

白波