「顕示欲」読まれなかった小説 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
顕示欲
大学を卒業し帰郷した青年が「野生の梨の木」という学生時代に書いた小説を出版しようと奔走すると共に、周囲の人達と討論を繰り返す会話劇。
ギャンブル狂いで借金まみれの小学校教諭の父親と反りが合わないという設定で、母親との会話では父親のことを悪く言うところもみられるが、それ程不仲には感じられず。不満があるのは確かだろうけど。
教職がどうとか兵役がどうとかいうストーリーもあるけれど、父親、母親、作家に牧師に実業家等々と様々な場面で様々な人達と思想を語り議論をぶつけ合うことに終始するばかり。
殆ど物語らしいものはなく、頭でっかちで持論が全てというような若い主人公の人物像と、彼が一方的に親父を煙たがってる様な印象を3時間近くみせられた印象。
最後に一応救いというか、変化というかあるけれど、その後のぶっ込みいりますか?
起きた後のリアクションが物足りないし、どうせならそれが真実でも良かった様な気もする。
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